虫の居所が悪いの由来・語源

「虫の居所が悪い」は中国の道教に由来します。 道教では、人間の体内には3匹の虫が頭・腹・足に存在すると考えられていました。人間の悪い感情はこの虫が引き起こし、またその悪事を定期的に神様に報告しにいく役割を担っていたとされています。 この虫の体内での居所が悪いがために悪い感情が刺激され、小さなことでも腹を立てやすくなっている、というのが本来の意味です。「腹の虫がおさまらない」「虫がいい」などの慣用句の「虫」も同じく道教に由来しています。

虫の居所が悪いの使い方や例文

(画像:Unsplash

続いて「虫の居所が悪い」は一体どのように使うのかを例文とともに見ていきましょう。 「虫の居所が悪い」は自分の状態を表す場合にも、他人を形容する場合にも使うことができます。それぞれの使い方について説明するので、実際の会話でもぜひ使ってみてください。

例文①

自分の「機嫌が悪い」という状態に対して「虫の居所が悪い」ということができます。

例文

  • 今、虫の居所が悪いんだ。余計なことで話しかけないでくれ。
  • 昨日はひどい言い方をしてごめん。虫の居所が悪かっただけなんだ。

「虫の居所が悪い」は続いての見出しで紹介するように他人に対して使われることが多く、自分で自分のことを「虫の居所が悪い」と表現するのはおすすめできません。1つ目の例文のように、相手の気分を害する感じの悪い言い方になってしまうからです。

例文②

他人を形容する言葉として「虫の居所が悪い」を使うのが最も一般的です。

例文

  • 課長は今虫の居所が悪いから、確認してもらうなら後にした方がいいよ。
  • 彼の虫の居所が悪いのは、きっと今月ノルマ未達成が決定的だからだね。

誰でもイライラしてしまうことはありますが、その雰囲気を周りに察知させてしまうような人は忌避されがちです。「あの人は機嫌が悪いからそっとしておこう」と、第三者のみの間で話す際によく用いられる慣用句です。