新学期の開始を9月にする案も

緊急事態宣言が全国に発令され、現在、全国の教育機関が機能停止している状態です。このまま段階的に学校教育を再開していくのではなく、世界の標準に合わせた9月をスタートとすることが、厳しいスケジュールで再開するよりも効果的ではないかという考えが、教育者を中心に拡がりつつあります。

世界のスタンダードに合わせた9月スタート案

世界的には学校教育は9月からスタートするというのがスタンダードです。夏休み明けからスタートとする国が多いため、欧米諸国では9月スタートが主流となっているようです。日本でも古くは9月から高校教育がスタートするなど欧米に合わせたスケジュールが一般的でしたが、1886年に官公庁の会計年度が4月から始まると定められたことをきっかけに、徐々に4月スタートが主流になり、今ではほとんどの学校教育がこの4月スタートのスケジュールです。 臨時休校がいつ明けるかは自治体に委ねられる形になりそうですが、地域によって学習量に大きな差が出ないよう全国一律9月スタートとすることで、世界のスタンダードにも合わせられるのではないかと注目されています。

9月スタートにより無理な詰め込み等を行わずに済む可能性

臨時休校が続く状況下で、文部科学省は「一定期間の休校は必要だが、教育課程に遅れが出ないようにしてほしい。」という見解を示しています。このまま5月7日以降、臨時休校が各自治体の判断で明けていくと、教育課程の進捗に差が生まれ、学生に無理なスケジュールで詰め込む可能性が危惧されています。 世界に合わせた一律9月スタートとすることで、現時点で生まれてしまっている差もなくすことができ、無理なく通常通り必要な教育課程を修了できるのではないかという意見もあります。

これまでも検討されていた9月入学

世界と協調を取るため、9月入学の検討は過去にもされてきました。全国一律で学校教育全てにおいて9月入学に変えることが難しく、半年間のギャップが生まれるなどの課題があり、今もなお日本では4月入学がスタンダードです。