中国向けのレクサス電気自動車

2019年11月に中国政府は、EVの補助金を削減しEVだけの推進からガソリン車との共存に舵を切きりました。電池の発火事故などが起こり信頼性に欠けるEVに対する不信感の表れと思われますが、トヨタ自動車九州の長田理氏は高品質のレクサスの供給に自信を見せています。 安全性の向上のためバッテリーに高温、低温の温度調節器を取り付け、エンジンブレーキと同様の減速操作が行えるようにしました。 フル充電で400kmの走行ができるのも、広い中国では有利になると見込まれています。

関税の高騰などでドイツの高級車を抑えて人気のレクサス

2018年7月1日、中国政府はそれまでの自動車輸入関税を最大25%から、15%に引き下げると発表しました。 殆どの日系の自動車メーカーは中国内で製造、販売しているため影響は限定的ですが、日本国内から中国に輸入しているレクサスやスバルには追い風となりました。 中国高級車市場で高いシェアを持つ「アウディ、ベンツ、BMW(ABB)」ですが、関税緩和でその図式が変わる可能性もあります。トヨタは中国市場で前年比6.3%増と好調で、そのけん引役が約13万台を販売したレクサスです。

苦境に立たされる自動車業界

自動車業界を悩ませているのは若者の車離れといわれています。かつて昭和時代では車を所有していることがステータスになっていましたが、カーシェアリングなどの登場でその意識も変わって来ています。 また、就職氷河期時代の世代が車から離れるなど、車離れの要員は様々です。こうした自動車業界の苦境は世界にも見られていまが、その影響が大きいと見られる米中関税について検証します。

米中貿易摩擦などが影響

米中貿易摩擦は徐々に日本にも影響を与えています。中国が2019年に米国に輸出した自動車輸出額は2018年の約半数の300憶ドルです。 こうした米中との貿易摩擦に巻き込まれないように、日本企業は両者の動きを注視しています。何しろ米国は世界中から年間1700万台を輸入している自動車大国です。 トヨタはアメリカに対する投資額を2017年から5年間で100憶ドルから約130憶ドルに増加させています。一方で、中国には同社との連携研究センターをつくるなど敵を作らない戦略を取っています。