比翼連理(ひよくれんり)のと「相思相愛」との違いや使い方・例文を徹底解説します!

ビジネス用語

2019年5月8日

「比翼連理(ひよくれんり)」は耳慣れない言葉の1つかもしれませんが、結婚式などで使われることがあるので意味を知っておきたい言葉です。「相思相愛」と似た意味をもつ言葉ですが、そのニュアンスの違いも含め、例文を用いながら「比翼連理」の使い方を説明します。

比翼連理(ひよくれんり)の意味は「男女の仲がとても良いことを表す」

比翼連理の意味

「比翼連理」は「ひよくれんり」と読む熟語ですが、「男女の仲がとても良いこと」という意味があります。 恋人同士よりも、「夫婦仲」が良いことを言う時によく用いられます。

比翼連理(ひよくれんり)の使い方と例文

比翼連理の使い方と例文

次の見出しでは「比翼連理」の使い方をいくつか説明していきます。 3つの代表的な表現を例文を交えて主な使用方法を紹介しますので、参考にしてみてください。

比翼連理は結婚式でよく用いられる

「比翼連理」という言葉は、結婚式のスピーチで使われることが多いです。先述の通り、「比翼連理」は夫婦仲が良い様子を表現する時に使われる四字熟語なので、結婚式で「仲睦まじい夫婦」になることへの願いを表現する時に使われます。 実際に結婚式では、披露宴などで新郎新婦に向けて友人や職場の先輩などが「比翼連理な夫婦になることを願っています」と言うことがあります。

例文①比翼連理の契り

まずは、「比翼連理の契り」という表現について説明していきます。 ・3年前に比翼連理の契りを交わしてから、順風満帆な夫婦生活を送っている。 「比翼連理の契り」とは「男女が深い関係になることを約束する」という意味で、平易に表現すれば「婚約」や「結婚」のことです。「契り」とは「契約を結ぶ」ということです。

例文②比翼連理の仲

2つ目は「比翼連理の仲」という表現を紹介します。 ・結婚生活20年、2人は比翼連理の仲を崩すことはなかった。 「比翼連理な仲」とは「男女が仲睦まじくいる様子」という意味です。基本的には夫婦仲について使うことが多いですが、男女の仲が非常によく深い関係にいる時に使うことが出来ます。例文では20年という長い間、夫婦関係がを良好に保っていたことを表現しています。

例文③比翼連理な夫婦

3つ目は「比翼連理な夫婦」という表現です。 ・考えてみれば、喧嘩をしている様子を見たことがない両親は比翼連理な夫婦だ。 「比翼連理な夫婦」は「非常に仲が良い夫婦」という意味です。例文は子供の目線から、両親が喧嘩をしている所を見たことがなく、仲の良い夫婦だと言うことを表現しています。また、「比翼連理な夫婦」という表現は、結婚式で「比翼連理な夫婦になることを願っています」のように使うこともあります。

比翼連理(ひよくれんり)の英語表現は「marital vows」

比翼連理の英語表現

「比翼連理」は英語では「marital vows」です。 ・After 5 years of dating, they exchanged marital vows. (2人は5年間の交際の末、結婚の誓いを交わした。) 「marital vows」は「結婚の誓い」なので、「good conjugal relations」を使うと「比翼連理」に近くなります。「conjugal」は「夫婦仲」です。

比翼連理(ひよくれんり)の類義語

比翼連理の類義語

次は「比翼連理」の類義語を5つ紹介します。 それぞれ「比翼連理」と意味が似ている点と異なる点があります。使い分けが難しくなることもありますが、それぞれの正しいニュアンスを理解しておきましょう。

比翼連理と偕老同穴の違い

「比翼連理」と「偕老同穴(かいろうどうけつ)」の違いは、明確に夫婦仲を意味しているかどうかです。 「偕老同穴」の意味は「夫婦仲が非常に良く、一緒に歳を重ねて死後も同じ墓に葬られる」です。つまり長い間の仲の良い夫婦仲を表現した四字熟語になっています。 「比翼連理」は夫婦仲について使われることが多いものの、厳密には「男女の仲が深い」という意味なので、正しい意味を理解して使い分ける必要があります。

比翼連理と相思相愛の違い

「比翼連理」と「相思相愛」の違いは、男女関係に限った意味かどうかです。 「相思相愛」とは「お互いに思い合っていること」という意味です。これは男女がお互いに恋愛感情を抱いているという意味の他に、例えば会社のヘッドハンターとヘンドハンティングされた人双方が合意に至るという場合など、利害関係が一致する場合にも使えます。 「比翼連理」の場合は必ず男女間の中の深さを表現する時に使われます。

比翼連理と挙案斉眉の違い

「比翼連理」と「挙案斉眉(きょあんせいび)」の違いは、「礼儀・尊敬」というニュアンスがあるかどうかです。 「挙案斉眉」とは「夫婦がお互いに礼儀を尽くして、尊敬し合うこと」という意味です。つまり、「仲が良い」という意味に加えて、「親しい仲でも礼儀を忘れずにお互いを尊敬しあっている」という意味が加わっています。 「比翼連理」には「礼儀・尊敬」というニュアンスはないので区別しておきましょう。

比翼連理と合歓綢繆の違い

「比翼連理」と「合歓綢繆(ごうかんちゅうびゅう)」は非常によく似た言葉です。 「合歓綢繆」とは「男女の仲が非常に深く、お互いに愛し合っている」という意味です。「合歓」は「お互いに喜びを分かち合う」「男女仲が深いこと」、「綢繆」は「慣れ親しむこと」という意味で「比翼連理」と同義語です。 しかし、「合歓綢繆」は芸能人のスキャンダルに対してなど、場合によっては肉体関係があることを匂わす表現として使われることもあるのが「比翼連理」との違いです。

比翼連理と夫唱婦随 の違い

「比翼連理」と「夫唱婦随(ふしょうふずい)」 の違いは、「夫の意見に妻が従う」というニュアンスの有無です。 「夫唱婦随」とは、「夫が考えを主張し、妻がその意見に賛同して従うこと」「男女の仲が良いこと」という2つの意味があります。「比翼連理」の場合は「男女仲が良い」という意味だけなので、区別が必要です。 「男性が先頭に立ち、女性が賛同して従う」という意味の場合は「夫唱婦随」を使いましょう。

比翼連理(ひよくれんり)の由来や成り立ちは「白居易」の漢詩「長恨歌」にある 

比翼連理の由来や成立

「比翼連理」の由来は、白居易(はくきょい)が書いた「長恨歌(ちょうごんか)」という詩集にあります。 「安碌山の乱」が勃発して都を離れることになった皇帝「玄宗」が、最愛の妻である楊貴妃に対して歌った一節の中で「比翼連理」の由来となる一節があります。 その中で「比翼」という「つがいになって空を飛ぶ想像上の生き物」と、「連理」という「別の根を持つ木が付いて木目が同じになった木」を使っていました。

原文と書き下し文

『長恨歌』の中の「比翼連理」の由来に当たる原文は、下記の部分です。 ・在天願作比翼鳥 (天に在りては願わくは比翼の鳥と作り) ・在地願爲連理枝 (地に在りては願わくは連理の枝と為らんと) 1つ目の原文では「比翼の鳥」という「つがいになって飛ぶ鳥」が使われていて、2つ目の原文では「連理の枝」という「別の根を持つ木の木目が混ざりあった木の枝」を使って、楊貴妃への愛を表現しています。

まとめ

まとめ

「比翼連理」は日常生活で頻繁に使う四字熟語ではありませんが、結婚式などかしこまった場で夫婦仲の良さについて表現する際に使える言葉です。 耳慣れない言葉ではありますが、一全く聞くことの無い言葉ではないので、この記事で紹介したことをしっかりと覚えておきましょう。


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