2機とも爆発、そして炎上

2機の機体は正面からぶつかったわけではありませんでした。 正面から来るKLM4805便に気付いたPAA1736便は慌ててよけようとし機種を旋回させました。KLM4805便はぶつかる前に浮上を試みましたが失敗し、結局両機は衝突してしまいます。 KLM4805便はわずかに浮き上がったために衝突地点からは離れましたがすぐに失速して墜落し爆発・炎上しました。PAA1736便はちょうど胴体部分に衝突されたためにその場で爆発し機体は炎上しました。

乗客乗員合わせて538名が死亡

この事故では衝突した機体が2機とも爆発・炎上してしまったために乗客乗員合わせ得538名もの人が亡くなっています。 航空機の衝突事故の場合は犠牲者がそれぞれの航空機の乗客に及びますので、このような事故の被害者は通常の航空機事故よりも多くなってしまうのです。 機体の爆発・炎上によって、KLM4805便では乗客・乗員合わせて248名全員が亡くなり、PAA1736便では乗客・乗員合わせて335名が亡くなりました。

生存者はごく少数だった

この航空機事故の悲惨さを物語るのは生存者の少なさです。2機あわせて538名もの死者を出したこの事故で生存し、救助されたのはわずかに61名でした。 生存者のいたPAA1736便では衝突された部分の反対側にいた乗員・乗客が助かっています。機体は炎上する前に爆発で胴体が引き裂かれていたため、機の片側は炎上に巻き込まれずに済んだためです。 しかし濃い霧が発生していたために救助隊は生存者に気付くのが遅れてしまいました。

テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故のような事故を起こさない為の対策

航空機事故はいったん起こってしまえば多数の死傷者を出す非常に恐ろしく悲惨なものになることが多いといえます。 テネリフェ空港で起こったこの事故は管制官と両機のコミュニケーション不足が最大の要因でした。ここではこの事故を教訓にして事故後とられた対策を紹介します。