霧が出ており視界が悪かった

給油を終えたKLM4805便が離陸に向けて移動を行っているとき滑走路に霧が発生し、視界は通常の3分の1程度になってしまいました。 KLM4805便は離陸のため滑走路の所定の位置につき、管制官による離陸承認を待っていました。 続けてPAA1736便も離陸準備に入りました。当該空港は滑走路が一本しかなく、PAA1736便はKLM4805便がいる同じ滑走路を進み、途中の脇道に入ってKLM4805便の離陸をかわそうとしていました。

管制官のミスで飛行機が二機滑走路に侵入

2機の航空機は管制官の指示のミスによって同時に滑走路に侵入してしまいました。 PAA1736便と管制官のコミュニケーションが悪く、また管制官の指示も適切でなかったため、PAA1736便が待避しようとした脇道は管制官が予定していた位置よりKLM4805便にかなり近い位置でした。 霧で視認が難しかったため、未だPAA1736便が脇道に入っていないにもかかわらずKLM4805便は離陸しようとし、2機の航空機が同じ滑走路で向かい合っているという恐ろしい状態が生じてしまったのです。

テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故での2機の航空機の衝突と被害

管制官と両機のコミュニケーションが不十分であったため、やがて両機は衝突してしまいます。 乗客・乗員のほとんどが死亡し、生存者はごくわずかという悲劇がどのように進行していったか、経緯や被害の状況を見ていきましょう。

PAA1736便が避けようとしたが、KLM4805便と衝突

管制官とKLM4805便のコミュニケーションが不十分だったため、KLM4805便は進行方向にPAA1736便がいるとは知らず離陸滑走を始めてしまいました。 やがてKLM4805便は正面から近づいてくるPAA1736便に気付き逃げようとしましたが、霧のためかなり近づくまで気づくことができませんでした。 滑走路が狭かったこともあり、両機は衝突を避けることもできずそのまま衝突してしまったのです。