岡田更生館事件‎の概要

(画像:Unsplash

岡田更生館事件は戦後間もない時期に現在の岡山県吉備町岡田で起きた、現在では忘れ去られようとしている悲惨な監禁・暴行・殺人な事件です。 岡田更生館で何が起こったのでしょうか。悲惨な事件の概要から見ていきましょう。

岡山県の県立岡田更生館で起きた監禁・暴行傷害・殺人事件

岡田更生館事件は戦後間もない1946年に現在の倉敷市吉備町岡田に設けられた浮浪者を収容する施設・岡田更生館で起きた監禁・暴行・殺人事件です。 戦後空襲で焼け出された人や外地からの引き揚げ者・復員者などで日本中に浮浪者があふれていました。更生館はこのような行き場のない浮浪者を収容する施設として、GHQの指示で全国に設けられた施設の一つでした。 岡田更生館の館長らは行き場のない浮浪者達の弱みにつけ込んで、これらの人を巧みに囲い込み劣悪な環境の中で虐待を繰り返していました。館長らは施設維持のために支給される公的な支援金を着服し私腹を肥やしていました。

2年程の短い期間で76人が犠牲に

街の浮浪者達は「十分な食事が与えられ、給金も貰える」と言葉巧みに岡田更生館への入所を仕掛けられました。この甘言に誘われ岡田更生館にはピーク時で500人以上の入居者がいました。 実態は全く異なっていました。入居者は丸坊主にされ、満足な食事も与えられず多くが栄養失調に陥りました。十分な寝具も与えられず、脱走を防ぐため寝るときは全裸にされていました。 施設の指導員達は収容者に執拗な暴行を加えていました。脱走する者もいましたが直ぐに連れ戻され、見せしめのため殴り殺されることもありました。死体は薪と一所に裏山で焼却されました。なんと2年間で被害者の数は76人にのぼったとされています。