歌舞伎が語源!テレコの意味・語源・例文などを紹介します!

ビジネス用語

2019年3月20日

テレコという言葉を聞いたことがありますか。テレコは近畿地方の表現で、「あべこべ」という意味を持つ言葉です。語源は歌舞伎からきています。方言なのであまり聞きなれない方もいるのではないでしょうか。ビジキャリではテレコの意味や語源、テレコの使い方を例文を用いて解説いたします。

テレコとは

「テレコ」という言葉は主に一部の地域の方言として使われています。そのため「テレコ」という言葉を使わない人にとってはどんな意味なのか見当もつかないものです。 以下にて「テレコ」の意味や語源、また略語として使われる「テレコ」の意味などについて解説します。

テレコは近畿地方の方言

「テレコ」とは大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山・三重などの近畿地方で使われる方言のひとつです。「テレコ」は近畿地方を中心として使用されています。 「テレコ」は名詞として使われ近畿地方では「テレコにする」「テレコになる」など、人や物の状態を表す言葉として知られています。 しかしテレビ番組などの影響で近畿地方以外の人でも「テレコ」という言葉を使うことはあります。

方言のテレコの意味は「あべこべ、互い違い」

「テレコ」とは「あべこべ」「互い違い」という意味の方言です。 たとえばAさんの荷物をBさんが持ち、Bさんの荷物をAさんが持っているという状態は「テレコ」です。この「テレコ」は上下が逆さまになっている場合や、靴下や手袋などペアになるべきものが別のものとセットで使われている場合などにも使われます。 「テレコ」が指す状況は幅広く、人や物が正しく配置されていない状態や何かが行き違いとなった場合も「テレコ」で表すことがあります。

方言のテレコの英語は「opposite」

「テレコ」を英語にすると「opposite」です。「opposite」とは「反対の」「逆で」という意味の形容詞で、人や物事が反対になっていたり逆になっていたりする状態を表します。 ・Black is opposite to white. (黒と白は正反対だ) 「opposite」という単語を使えば日本語の「テレコになっている」と同じ状態を表すことができます。

略語のテレコの意味は「テレビレコーダー」

「テレコ」という言葉を「あべこべ・互い違い」という意味以外で使うこともあります。 現代のようにDVDやHDDレコーダーが登場する前、「テレコ」は「テレビレコーダー」の略としても使われていました。テレビレコーダーとはいわゆる「ビデオ」のことを指すのが一般的です。 現代ではテレビ番組を録画する機器は「レコーダー」と呼ばれることが主ですが、DVDレコーダーやHDDレコーダーのことを「テレコ」と言う人もいます。

テレコの語源は歌舞伎

「テレコ」という言葉の語源については諸説あります。その中でも有力な説は「テレコの語源は歌舞伎にある」というものです。 歌舞伎では複数の話を一幕ずつ交互に演じることを「てれこ」と言います。この「てれこ」は「手を入れて交互に」の略と言われており、この「てれこ」が「人や物事が互い違いに」という意味を持つ「テレコ」として近畿地方で使われるようになった、という説です。 昔の江戸では言葉を略する言葉遊びが流行していたため、その名残ではないかとも言われています。

テレコの使い方と例文

「テレコ」という言葉は一般的に「あべこべ・互い違い」という意味で使われますが、一部の業界では少し違う意味としても使われています。 以下では「テレコ」の使い方を具体的な例文と一緒に解説します。日常のさまざまな場面をイメージしながら「テレコ」の使い方を覚えておいてください。

テレコ素材・生地

「テレコ」は服飾業界では「テレコ素材」「テレコ生地」などと使われています。この素材や生地を指す「テレコ」も「あべこべ・互い違い」という意味を持っており、その点では近畿地方で使われる「テレコ」と同じです。 ・このテレコ生地を使ってニットドレスを作って欲しい。 「テレコ素材・テレコ生地」とは素材や生地の表面が一定の間隔で互い違いになっているもの、凹凸が繰り返されているもののことでニット素材などに多い形状です。

ビジネスシーン

「あべこべ・互い違い」という意味で使われる「テレコ」は、ビジネスシーンでの連絡や荷物の行き違いについても使われます。 ・クライアントに訪問したら先方の担当者はうちの会社に向かったと言われた、テレコになっているようだ。 自分が相手のところに行ったのに、相手が自分のところに向かってしまって会うことができなかったという状態です。これも「テレコ」で表すことができます。元々の約束や予定がぶつかってそれぞれがお互いの思惑と反対の結果を生んでしまった、という状況を「テレコ」で表しています。

日常生活

「テレコ」を使って本来ペアであるものがバラバラの状態でセットになっているということも「テレコ」で表すことができます。 ・寝坊して慌てて着替えて出社したら、靴下がテレコになっていた。 この場合の「テレコ」とは靴下をバラバラに履いてしまった、という意味です。元々セットではない靴下を片方ずつ履いている状態を「テレコ」で表しています。 他にもファッションがあべこべ、つまり上下がまったく合っていないファッションのことを「テレコ」と言うこともあります。

まとめ 

「テレコ」という言葉は聞き慣れない人にとっては何のことが見当もつかない言葉ですが、覚えて使ってみるととても便利な言葉です。 あべこべ・互い違いという様子を「テレコ」の一言で表せるため、細かい説明を省くこともできます。ぜひこの機会に「テレコ」を語彙の中に入れておいて、何かが入れ違っているという状況で使ってみてください。


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