就職氷河期の背景

日本はかつて「就職氷河期」と呼ばれる受難の時代がありました。有効求人倍率は1.0人を大きく割り込み、一流大学を卒業してもフリーターなど非正規で過ごしている人も少なくありません。日本から活力を奪った「就職氷河期」の背景や及ぼした影響とはどんなものだったのでしょうか。

現在30代~40代の世代

「就職氷河期」とは1993年から2005年までを指します。現在30代から40代の人々がこの時期に就職活動に奮闘していました。 就職の厳しさを表す指数としては有効求人倍率があります。2019年の有効求人倍率は1.61倍ですが1999年には0.48倍まで落ち込みました。 一流大学を卒業しても正社員になれない学生が溢れかえるなど現代では考えられない時代です。この様子を雑誌「就職ジャーナル」が「就職氷河期」と名付け「新語・流行語大賞」の審査員特選造語賞にも輝いています。

バブル崩壊、リーマンショックなどの背景

「就職氷河期」に陥った背景には、バブルの崩壊やリーマンショックがありました。「就職氷河期」に陥る直前の日本はかつてない好景気に浮かれた時代だといえるでしょう。 地価や株価は高騰しサラリーマンでさえブランドスーツに身を固めていました。ところが高騰し過ぎた地価や株価を適正価格に戻すため、日本銀行が金融引き締め政策を行ったことでバブルが崩壊しました。 追い打ちをかけるように2008年にはアメリカでリーマンショックを起こります。バブル崩壊後、一旦は立ち直りかけた日本経済は再び闇の時代に突入しました。