1分でわかるパナウェーブ研究所
1分でわかる記事の要点
- 2003年に話題となった謎の白装束集団
- 科学的根拠のないスカラー電磁波の危険性を訴えていた
- 新興カルト宗教として注目されたがほとんど無害だった
パナウェーブ研究所の概要
パナウェーブ研究所は宗教と科学を融合させた、千乃正法会の1部門です。福井県福井市に本部があり、母体の千乃正法会と同じく千乃裕子が代表を務めました。明確な教義はありませんが、電磁波を防ぐ目的で白装束に身を包んでいたのが特徴です。
千乃正法会の1部門
千乃正法会(ちのしょうほうかい)は、1977年に設立された新興宗教です。独自の宗教観念と科学を融合した団体で、千乃裕子が代表でした。 新興宗教ではあるものの、キリスト教や仏教などの分派ではありません。仏教系自己啓発宗教のGLAと、千乃裕子代表が関係していたとも言われていますが、GLA側からは否定されています。 パナウェーブ研究所は千乃正法会の中で、スカラー電磁波を対策する部門として設立されました。パナウェーブ研究所は特に教義は教典といったものを持たず、疑似科学を主体としたカルト宗教団体と見られています。
反共産主義の思想
パナウェーブ研究所は共産思想を否定する、反共産主義でした。特に日本共産党を敵視しており、文書を送りつけたり批判ビラを撒くなど、妨害活動や嫌がらせを行っていました。 そもそも母体の千乃正法会が、反共産思想の強い団体だったので、パナウェーブ研究所もその方針を引き継いでいたようです。 なぜ彼らが共産主義に反対していたのか、主張の根拠はわかっていません。千乃裕子代表が右翼思想だったともいわれていますが、詳しくは不明です。