百貨店の売上減が深刻に

新型コロナウイルスの影響で、百貨店各社の売り上げの激減に歯止めがかかりません。とりわけ2月下旬に政府が「1〜2週間が瀬戸際」との見解を示したあたりから、人に流れがストップし臨時休業や営業時間の変更を決定したことが主な理由です。今後さらなる影響の拡大はあるのか検証してみました。

ほぼ全ての百貨店で前年比で売上減

3月2週目までとみられていた新型コロナウイルスの脅威は収まる様子を見せていません。それどころか状況が悪化しているのが実態です。 百貨店では客足が減少しており、2月期は10ポイント以上業績が落ち込んでいます。3月期は臨時休店や時間短縮に加え大型催しなどの取りやめを決定しているのが現状です。 3月期は卒業・入学、就職など祝い事が多い季節となります。本来であれば顧客の財布が緩みやすい時期です。しかし現状ではさらなる業績の下落は避けられないでしょう。

インバウンドに依存した売上

百貨店の売り上げが極端に減少した理由の一つが、インバウンドに依存した営業戦略です。近年、東京や大阪などの都市圏ではアジア人観光客が激増しています。 百貨店にはハングルや中国語の案内板が増設され、「爆買い」という言葉がトレンドとなったようにアジア人観光客の売り上げは目を見張るものがありました。 しかし新型コロナウイルスの発生により、中国を中心にアジア人観光客が激減しているのが実態です。そのためインバウンド消費の激減を回避できず百貨店の業績を直撃しています。