1分でわかる甲府信金女性職員誘拐殺人事件
1分でわかるニュースの要点
- 成人女性が殺害された誘拐事件
- 犯行動機は豪遊による借金の返済金欲しさ
- 逮捕の決め手は声紋鑑定によるプロファイリング
甲府信金女性職員誘拐殺人事件の概要
「甲府信金女性職員誘拐殺人事件」は1993年8月10日に発生しました。被害者は就職から間もないOLです。警察の不手際や声紋鑑定などいくつもの特徴をもつ事件として知られています。痛ましい凶悪事件の概要とは如何なものだったのでしょうか。
銀行の女性職員宛に雑誌の取材のオファーが来る
銀行に勤める女性職員宛に雑誌のオファーが来たことが事の端緒です。甲府地域ののローカル月刊誌「ザ・やまなし」にフレッシュな人材を紹介する「輝いて」というコーナーがありました。 犯人は以前信金を訪れた際に目を付けていた女性社員を「輝いて」で取材したいと申し込んだのです。誘拐目的とは夢にも思わなかった上司は取材への受諾を許可してしまいます。 犯人は勤務時間終了後に取材したいことを申し入れ、タクシーを用意する旨を伝えました。女性職員は勤務時間終了後、犯人が用意したタクシーに乗り込み待ち合わせ場所に向かいます。
女性職員は取材以降行方不明に
女性職員を乗せたタクシーは小瀬スポーツ公園体育館に向かいます。ここはは甲府市内で最も大きい運動公園であり取材場所としては申し分ありません。 女性職員は疑う余地もなくタクシーに乗り込んだと推測されます。小瀬スポーツ公園体育館で拉致された女性職員は以降行方不明になりました。 女性職員の実父は出社したきり翌日になっても帰宅しない娘を心配し、銀行に直接出向くこととします。銀行側は取材後帰宅したと思い込んでいたため、事態の把握に混乱をきしたことは容易に想像できるでしょう。