公職選挙法違反の容疑とされた3つの事件

こうして懐集落の住民は、公職選挙法違反の容疑者にでっち上げられていきます。まず、ホテル経営者が、知人に投票を依頼しビールを供与したとして、任意聴取を受けます。 次いで金品を受け取ったとして、女性が任意聴取されます。この際の取り調べで、女性を窓に近づけ自白を強要しました。 更に、中山氏が会合で現金を配ったとして、集落の住民が逮捕されます。

缶ビール供与事件(踏み字事件)

この事件で最も注目されたのが、「踏み字事件」です。投開票日の翌日、中山信一氏と姻戚関係にあるホテル経営者が知人らにビールを配り投票を依頼したとして出頭要請を受けます。 ホテル経営者は容疑を全面的に否認しますが、捜査官の聴取は連日に渡り続きました。しかし、連日の取り調べにも川畑さんは容疑を認めませんでした。 いらだった警察は取り調べ開始から3日目、ホテル経営者の「父、義父、孫」が書いたメッセージに見立てた紙を床に置き、強引に足を持ち上げ、何度も踏みつけさせ自供を迫りました。

焼酎・現金供与事件

次に警察は中山信一陣営の運動員から焼酎2本と現金2万円を受け取ったとして、13名の女性の取調を始めます。 女性は当初否認を続けていましたが、捜査担当者が強引に女性を窓際まで連れていき、女性に窓から容疑を認めることを叫べと迫りました。 4月18日には、別の女性を逮捕します。その際に家族の逮捕も匂わせ、女性が仕方なく出頭すると115日間に渡って拘留されます。結局女性は供述書に署名させられ、更に女性の夫も逮捕されてしまいます。

買収会合事件

警察は次々に事件を作り上げていきます。当時、中山信一氏が懐集落の住民に現金を渡したという疑惑です。場所は中山信一氏が経営していた会社の従業員、藤元いち子の自宅で行なわれたとされました。 しかし、会合場所が山深い集落の中だったこと、会合の回数や供与金額、中山信一氏のアリバイなどどれをとってもあまりに不自然でした。 警察と検察による事件のでっち上げ説も浮かんものの結局自白調書が作られ、人々は次々に起訴されていきます。