関西電力の金品受領問題で社長交代
1分でわかるニュースの要点
- 金品受領問題で関西電力の社長が交代した
- 多数の役員が元助役から合計3億円以上受け取っていた
- 信頼回復にはガバナンスの根本的見直しが必要
新社長は森本孝副社長
関西電力の金品受領問題について、第三者委員会が14日に記者会見を開きました。第三者委員会は岩根茂樹社長らが、社内報告を意図的に隠蔽していたことを指摘しました。 社内の自浄能力の欠如が明らかとなった関西電力は、14日付けで岩根茂樹社長の引責辞任を発表しています。新社長には森本孝副社長が昇格で就任します。
役員が多額の金品を受領していた問題
金品受領問題は2018年に金沢国税局の税務調査によって発覚し、第三者委員会は2019年10月から調査を行っていました。 この問題は福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)の不正発注に端を発しており、関西電力と関連会社の役員75名が関与していました。金品受領は約30年間に渡って行われており、役員75名が受け取った総額が3億6000万円にものぼります。
社長らの辞任で抜本的な改革となるか?
第三者委員会の金品受領問題の調査報告によって、関西電力の企業体質が浮き彫りとなりました。社長らをはじめとするトップが辞任しましたが、金品受領に関与した役員はあまりにも多く、この措置が抜本的改革となるかは未知数です。