予算増額も桜を見る会の中止を発表
桜を見る会問題を解説
- 安倍総理は桜を見る会を私物化したのか
- 多額の税金が使われる桜を見る会を野党が追及
- 桜を見る会と前夜祭のパーティーは法律に違反していたのか
桜を見る会の私物化
(画像:Unsplash)
今回問題になったのは支出が予算額を大幅に超過したことです。桜を見る会の予算は一律で決まっていますが、今年の支出は予算の3倍を超える5700万円でした。 次に招待客の選出方法が不透な点です。長年の慣例では内閣府が取りまとめることになっていますが、これが形骸化し総理大臣や与党議員が支援者を接待する場、つまり桜を見る会を「私物化」していると野党が追及しているのです。
税金を投じて行われる桜を見る会
11月14日に行われた定例の官房長官会見で、政府は来年の桜を見る会を中止すると発表しました。野党議員やメディアから招待基準や超過額が多すぎる、という批判が相次いだためです。 お花見に5700万円とは庶民からすると想像もつかない金額ですが、これが全て税金から支出されていることが多くの国民の怒りを買ったのです。 また、招待客の数は年々増え続け、小泉政権頃に1万人の大台を超え今年は約1万8千人が集まったといわれています。
野党は追及も
野党でこの問題を初めて取り上げたのは共産党でした。それに乗っかる形で各野党が追及を始めます。しかし、最近の国会のワイドショー化に辟易している国民の反応は冷ややかでした。 そもそも桜を見る会は吉田茂首相が今の形式にしてから長年続けてきたもので、今の野党の前身である民主党政権時代も同じく開催されています。 鳩山政権に至っては会費に旅費、宿泊費も予算で支払っていたという疑惑が出ています。こうした事情からか、野党は桜を見る会での追及を諦め今度はその前夜祭に目を付け追及を行います。