クレーターは残っていない

通常大きな隕石が地表に衝突するとクレーターができますが、この爆発ではクレータ―は見つからず隕石の破片なども見つかりませんでした。 このことから隕石ではなく流星だったのではないかという主張もありました。流星は氷でできているため、熱で氷が解けクレータができないからです。 その後地表では見つからない元素のイリジウムが検出され、隕石が地表近くの空中で爆発したと考えられるようになりました。

チェコ湖の成因は爆発によるものだと主張された

1999年にイタリアの調査グループは爆発地点から8㎞ほどのところにあるチェコ湖が爆発による破片でつくられたという仮説を立てました。 その根拠とされるのは湖底の沈殿層の上層1mほどが通常の堆積物であること、湖の年齢が約100年と若いこと、湖底が漏斗状なのはクレーターであること、などの点が挙げられています。 これに対して湖の周囲の木が樹齢100年以上あることから、この湖の成立とは無関係との反論がされています。

隕石を構成していたと思われる鉱物が検出された

爆発の原因が隕石とわかったのは隕石を構成する鉱物がウクライナ、ドイツ、米国の科学者グループによって見つけられたためです。 爆発から100年以上も経過した2013年のことでした。 この鉱物はトロイリ鉱とテーナイトなどの地球上ではほとんど見られない鉱物で、泥炭の地層にあった炭素鉱物のローンズデーライトの結晶の中にみつかりました。

樹木や昆虫の生育の異常が発見された

爆発の周辺では樹木や昆虫に異常が見られています。例えば生育が止まる、異常な速さで成長する、新種が現れるなどです。 その理由について2014年に大阪大学が行った高出力レーザーによる宇宙速度での衝突蒸発・ガス分析実験によって、隕石の衝突で三酸化硫黄が放出されて、酸性雨になることが明らかにされました。 三酸化硫黄は硫酸になりやすく酸性雨や海洋酸性化をもたらので、生物の生育異常をなどの原因となります。