エキスポランドで起きた死亡事故の概要

エキスポランドで大事故は人気アトラクションの風神雷神Ⅱが脱線して、死亡者も出たことから世間の注目を集めました。どのようにして事故は起き、また被害を受けた人たちの状況はどうだったのでしょうか。

風神雷神IIで脱線事故が発生

事故を起こしたのは数あるエキスポランドのアトラクションの中でも抜群の人気を誇っていた風神雷神Ⅱというジェットコースターでした。 風神雷神Ⅱは当時としては珍しい立って乗るタイプのジェットコースターです。1990年大阪市鶴見区で開催された大阪花博で運行した風神雷神がモデルになっています。風神と雷神という二つの車両で構成されています。大阪花博では二本の軌道に二つの車両が同時に走る運用がされましたが、エキスポランドでは単一軌道で二つの車両が交互に走っていました。 事故は風神の車輪と関連部品が外れて車両が脱線する形で起こりました。風神は車両が脱線したまま約35m進み、一部の乗客が外に投げ出されました。

乗客の女性が事故により死亡

風神雷神Ⅱの事故によって1名が死亡し、19名が重軽傷を負いました。負傷者のうち1名は頭を強く打つ重傷でした。 死亡したのは19歳の女性で、傾いた車両と点検用通路の手すりに頭を挟まれ即死状態でした。頭部の一部は切断され軌道の下に落下したそうです。 死亡した女性は同じ玩具メーカーの同僚で仲のよい6名のグループで来園していました。彼女たちが乗っていたのは風神の2両目と3両目の車両でした。ジェットコースターは猛スピードでしたので、一瞬の間に起こった事故だったようです。

整備不良や建築上の問題が原因

風神雷神Ⅱはなぜ脱線事故を起こしたのでしょうか。そこには人災ともいえるずさんな施設の管理状態がありました。 事故を起こした風神の車軸が破損してユニット全体が脱落したことが事故の直接原因でした。車軸は15年前に導入されてから一度も部品交換されておらず、金属疲労により劣化・破損が進んでいました。 風神の車両が点検されたのは4ヶ月前の1月でした。それも目視検査のみで、分解検査は5月15日まで先延ばしにされていました。事故後の調査では目視でも十分確認できるほど金属の劣化が進んでおり、ずさんな検査の実態が浮き彫りになりました。