聡明(そうめい)の意味や類語との違いや例文など紹介します!

ビジネス用語

2019年4月18日

聡明(そうめい)という言葉をご存知でしょうか?聡明(そうめい)とは「頭の回転が早く賢い」という意味をもつ熟語です。今回のビジキャリの記事では聡明の様々な使い方や「賢明・利口」などの類語との違いなど詳しく解説して行きます。この記事を読んで語彙力を高めて行きましょう。

聡明とは

「聡明」はビジネスシーンでもプライベートな日常会話でもよく使う言葉です。通常はあまり意識しないで使っていますが、正しく使うためにはよく似た言葉とのニュアンスの違いなどを意識する必要があります。 まずは「聡明」の読みと正しい意味をおさらいしておきましょう。

聡明の読み方は「そうめい」

「聡明」は「そうめい」と読みます。二つの漢字はどちらも音読みです。 「聡」は音読みで「そう」、訓読みで「さと(い)」と読みます。「明」はよく見かける漢字ですが、音読みで「めい・みょう・みん」、訓読みで「あか(るい)・あき(らか)」などと読みます。 二つの漢字の訓読みを見れば「聡明」の意味もほぼ想像がつきます。

聡明の意味は「頭の回転が早く賢い」

「聡明」の意味は「頭の回転が早く賢い」です。「聡」と「明」のそれぞれ漢字の「へん」を見れば想像がつきますが、「聡」は「耳が良く聞こえる」ことを表し、「明」は「目がよく見える」ことを表します。 したがって、「聡明」は「物事をよく聞き、よく見る」ことから「物事をよく理解し、道理を判断できる」すなわち「頭の回転が早く賢い」という意味となります。 なお、「聡明」は神様に供える餅などの意味でも使われます。

聡明の類語は「賢明・利口・知的」

「聡明」の類語には「賢明・利口・知的」などがあります。これらの類語も公私を問わず日常的によく見聞きする言葉ですが、これらの違いを理解して使い分けることができているでしょうか。 「聡明」の意味や言葉の由来が理解できたところで、次にこれらの類語を見てみましょう。

聡明と賢明の違い

「賢明」は「賢(かしこ)くて判断が的確な様子」を意味します。「聡明」と響きが似た言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。 「聡明」は「賢いだけでなく人柄も優れている」というニュアンスがあり、どちらかといえば人そのものに対して使われることが多い言葉ですが、「賢明」は「賢明な方法」や「賢明な措置」のように方法や判断、行為などに対して使われます。 この辺りの使い分けが出来ればボキャブラリーもワンランクアップです。

聡明と利口の違い

「利口」は「要領がよくて抜け目がない」の意味で使われます。 「聡明」が人そのものを対象にした純粋な褒め言葉であるのに対して、「利口」にはどこか「ずる賢い」的なニュアンスがあり、純粋な褒め言葉とはいい切れないところがあります。 「利口」には「口」が付いていますので「口がすらすらと回る」という言葉の由来があり、それが「弁舌がうまい・口先がうまい」となって「要領がよくて抜け目がない」という意味でも使われるようになりました。

聡明と知的の違い

「知的」は「知識があって頭のよい様子」を表します。もちろん「聡明」も「知的」も褒め言葉には違いないのですが、ニュアンスの違いを意識した使い方が必要です。 「聡明」が「単に知識があるだけでなく賢さを備え、人柄も優れている様子」を表しているのに対して、「知的」はやや頭でっかちの薄っぺらいニュアンスが否めません。 「知的」には「知的財産」や「知的障害」といった褒め言葉ではない使われ方もあります。

聡明の四字熟語・対義語・英語

ここまで「聡明」に関する読み方や意味、類語など基本的なことを見てきました。類語との違いを意識して使いこなせるようになったでしょうか。 ここからは応用編です。「聡明」を使った代表的な四文字熟語や対義語、さらには英語表現を見てみましょう。

聡明の四字熟語は「聡明叡智」

「聡明叡知」の読みは「そうめいえいち」です。一度くらいは言われてみたい最上級の褒め言葉です。 「聡明叡知」は「聡」「明」「叡」「知」の四つの漢字の組み合わせです。「聡」は全てを聞き分け、「明」は全てを見分け、「叡」は全てに通じ、「知」は全てを知っているという意味になりますので、「聡明叡知」で「博識で、物事を深く理解する能力があること」を表します。 このの四つの言葉は聖人が持つ四つの徳とされています。

聡明の対義語は「暗愚・愚昧」

「聡明」の対義語は「暗愚・愚昧」になります。「暗愚」も「愚昧」も「聡明」とは真逆のニュアンスがあり、あまり言われたくない言葉ですね。 「暗愚」の読みは「あんぐ」で、「道理に疎くておろかなこと(人)」を意味します。人に対して使う場合は「おろか者」ということになります。 「愚昧」の読みは「ぐまい」で、「バカで物事の道理がわからないこと」の意味になります。「暗愚」とほぼ同じ意味で使います。

聡明の英語は「clever・intelligent・sagacious・wise」

「聡明」の英語表現には「clever・intelligent・sagacious・wise」などがあります。 ・He is a clever person. (彼は小利口なやつだ。) ・I like an intelligent man. (私は聡明な人が好きだ。) ・A sagacious choice of personnel is very important. (職員の賢明な人選が非常に重要です。) ・He is wise in worldly matters. (彼は世事にたけている。) 「intelligent・sagacious・wise」がともに「聡明で思慮深い」という意味を持ちますが、「clever」は「ずる賢い」というニュアンスが強い言葉です。また「sagacious」は「wise」より少し形式張った表現になります。

聡明の使い方と例文

「聡明」は名詞としても形容動詞としても使いますが、人を修飾する形容動詞としての使い方が多く見られます。イメージとしては女性を褒める場合に使う場面が多そうですが、「聡明」は男性にも女性にも使います。 ここでは、「聡明」の具体的な使い方を例文もまじえて解説します。

例文①聡明という言葉を誰かを褒める時に使う場合

最初は「聡明」という言葉を誰かを褒める時に使う場合の例文です。 ・彼女は美人でありながら「聡明」でもある非常に希有な人だ。 例文は女性に対して容姿だけではなく頭脳や人柄も褒めるときの言い回しです。「聡明」と言われて嫌な気分になる人は少ないですから、男性にも女性にも積極的につかってよい表現です。皮肉っぽい言い方にならないようにだけ気を付けましょう。

例文②聡明な人/女性

次は「聡明な人/女性」を使った例文です。 ・結婚するなら容姿よりも「聡明な人」を選びたまえ。 「聡明」は基本的に対象が人の場合に使いますので、「聡明な」を「人」や「女性」に被せて「賢い人(女性)・道理が分かった人(女性)」を表現します。「利口な人」や「知的な人」という表現より、人柄全体を褒めるニュアンスが伝わります。

例文③聡明期

「聡明期」という言葉はありません。「黎明期(れいめいき)」を誤って「聡明期」と表現するケースをたまに見かけます。因みに「黎明期」は「物事の始まりの頃」を指す言葉で次のような使い方をします。 ・インターネットの「黎明期」には彼女達のような面白い人で一杯だったね。 「黎明」は「あけがた・夜明け」という意味で、同じ「明」が使われていますが、「聡明」とは全く意味が違います。

例文④聡明な顔

「聡明な顔」という表現があります。人の賢さや人柄のよさなどは体の中では顔に一番現れますからこのような表現が使われます。 ・あの「聡明な顔」を見てごらん。やっぱり人間の人柄は顔に出るのだね。 「聡明な」を人全体ではなく、人の部分に被せた表現です。「聡明な足」や「聡明な手」とはまず言いませんが、「聡明な顔」以外では「聡明な目」とか「聡明な口元」といった表現は使われます。

例文⑤聡明で美しい

最後は「聡明で美しい」を使った例文です。容姿だけではなく人間としての中身である賢さや人柄のよさなどを併せて褒める際の表現です。基本的には女性に対して使います。 ・彼女のような「聡明で美しい」人は見たことがない。天は二物を与えるのだね。 「聡明で美しい」には単に「美しい」だけはなく中身も素晴らしいと言うニュアンスがあります。容姿だけを見ているのではないということを強調しています。

まとめ

「聡明」という美しい言葉を解説しました。様々な類語との使い分けは大丈夫でしょうか。あまり言われたくない対義語も見ました。 英語にも日本語と同じように似た表現がたくさんありました。これらを場面や人によってうまく使いこなせるようになれば、ボキャブラリも豊かになります。明日からでも意識して使ってみましょう。


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