贋造したのはユダヤ人技術者

「ベルンハルト作戦」において、偽札を贋造することになったのはユダヤ人技術者でした。ユダヤ人技術者は、ザクセン・ハウゼン強制収容所に集められてナチス・ドイツのために偽札を贋造することを強要されたのです。 ユダヤ人技術者には印刷に関する高い技術力がありました。そのため、ナチス・ドイツのターゲットとなったのです。偽札の贋造のために親族を殺害された人もいました。

贋造紙幣は様々な場面で使用された

贋造紙幣、つまり偽札はさまざまな場面で使用されました。イギリスの機密事項をドイツに売り渡したスパイに支払われた報酬は、すべてこの「ベルンハルト作戦」によって贋造された偽札でした。 ほかにも、イタリアのムッソリーニ救出にも役立てられたという活躍ぶりを見せたのがこの偽札です。偽札とはいえ、「ベルンハルト作戦」によって巨額が動いたということには間違いありません。第二次世界大戦において、この偽札はかなり大きな役割を果たしたのです。

1959年に週刊誌によって作戦が明るみに出た

「ベルンハルト作戦」は、1959年に週間誌である「シュテルン」によって明るみに出ました。ドイツは大戦に降伏するとともに偽札やそれに関する機密書類、印刷機などを木箱に入れてオーストリアのプリッツ湖に沈めましたが、それが発見されたのです。 「ベルンハルト作戦」はこうして終わりを迎えることとなり、偽札の存在と作戦の概要すべてが表沙汰になりました。

ベルンハルト作戦が世界各国に及ぼした影響

ベルンハルト作戦

ベルンハルト作戦(画像:Unsplash

「ベルンハルト作戦」は世界各国に大きな影響を与えました。偽札の及ぼした効果は大きく、疑心暗鬼に陥る国も多かったのです。 ここでは、「ベルンハルト作戦」が主にどのような国に影響を与えたのかを詳しく紹介していきます。