大王製紙事件の全貌!事件の経緯と井川意高の人物像をわかりやすく解説!

経済

2019年5月28日

今回ビジキャリでは、創業者一族のずさんな金銭感覚と会社を私的に食い物にしたことで、当時社会的にも大きな話題になった「大王製紙事件」を取り上げます。地域の有力企業がどのようにして創業者一族の手によって食い物にされていったのか、その全貌を解説します。

大王製紙事件の概要

「大王製紙事件」とは創業家会長が会社から不正に巨額融資を受け、私的流用した背任事件です。会長が辞任したことを機に刑事事件に発展し特別背任容疑で逮捕されましたが、105億円ものお金をカジノですってしまったことで注目されました。 ここでは「大王製紙事件」の概要並びに舞台になった大王製紙について、説明します。

創業家会長井川意高が会社の資金を流用した背任事件

創業家に生まれた3代目代表取締役会長だった井川意高(いかわもとたか)は2010年4月から2011年9月までの間に連結子会社7社から総額105億円の貸し付けを受け、私的に流用しました。井川意高は子会社から引き出したお金をシンガポールやマカオ、ラスベガスのカジノにつぎ込んでいたのです。 井川意高は電話1本で取締役会の決議や貸借契約書を作成することなく融資を実行させ、事件発覚時点で約50億円という未返済金が残っていました。連結子会社より相談を受けた大王製紙社長が調査のうえ、井川意高を特別背任容疑で刑事告発しました。

井川意高は逮捕された

2011年9月16日に辞任を余儀なくされた前大王製紙会長の井川意高は、2012年11月22日に特別背任容疑で逮捕されました。この時の容疑は、2011年7月から9月までに連結子会社4社から取締役会における承認決議を受けることなく約32億円を振り込ませ損害を与えたというものです。 同年12月には2011年3月から9月の半年間に別な連結子会社3社からも同様に約23億3000円を私的流用する目的で振り込ませたとして、井川意高を再び逮捕しました。

大王製紙事件の概要

「大王製紙事件」では創業家会長であった井川意高が電話1本で、連結子会社7社から総額105億円もの資金を引き出しています。その背景には、井川意高が連結子会社7社の代表取締役会長を兼務していたことがありました。 未返済金が残っている連結子会社はその事実を大王製紙社長に告発し、問題が明らかとなります。当初は借入金の使途は不明とされていましたが、調査の結果井川意高がカジノで浪費していたことが発覚。2011年11月に大王製紙並びに連結子会社7社が特別背任容疑で刑事告発しました。

大王製紙の主な事業

大王製紙は大手の製紙メーカーで、紙・板紙の生産では国内シェア第4位となっています。主な事業は新聞紙や印刷紙・段ボールを扱う「紙・板紙事業」と、おむつや紙ナプキンといった衛生用紙とそれを使った製品を扱う「ホーム&パーソナルケア事業」、「その他事業」の3つです。 中でも「ホーム&パーソナルケア事業」が製造・販売している、エリエールブランドが有名です。

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