セブン&アイが米マラソン傘下のスピードウェイ買収を断念
1分でわかるニュースの要点
- セブン&アイが大型買収を目指すも断念
- 積極的なアメリカでのM&A
- 今後の活路を海外へ求める
ガソリンスタンド併設のコンビニであるスピードウェイ
今回の話題となったスピードウェイはアメリカの石油精製大手であるマラソン・ペトロリアムの傘下で、コンビニを併設したガソリンスタンドの運営をしています。 日本とアメリカとではガソリンスタンドに関しての概念は少し違う点があります。 日本でも1998年の消防法改正で規制緩和されたのちにセルフ方式が増えたことを皮切りに、今では一部店舗にコンビニやコーヒーショップを併設したりとガソリンスタンドの在り方が変容しました。国土が広大で車社会のアメリカは以前よりガソリンスタンドとコンビニが併設していることが珍しくなく、むしろ一般的です。
買収額は2.5兆円規模も買収を断念
セブン&アイの買収報道では提示額はおよそ220億ドル、日本円にして約2.5兆円規模と言われています。 そもそもマラソンペトロリアム側は2019年9月に株主でありヘッジファンドのエリオット・マネジメントより会社事業ごとに三分割するよう求められ検討に入ると表明していたため、小売部門のスピードウェイの売却には前向きとみられていましたが金額が折り合わず買収を断念した模様です。 セブン&アイは買収報道が出た当初「提携や買収など様々な可能性を模索していますが、現時点では決定された事実はありません」と公式にリリースしていましたが今回の断念については特別に声明は出していません。
セブン&アイのアメリカ展開
セブン&アイは海外展開も積極的ですが、特に北米エリアではM&Aによる拡大路線により地盤を固めています。 近年はどのような動きを見せていたのでしょうか? その店舗数の増加とともに見える戦略について迫ります。