特殊詐欺の証拠品として押収した約8500万円

盗難にあったのは広島中央署内に特殊詐欺の証拠品として保管されていた約8500万円の現金でした。盗難を取り締まるはずの警察署内で誰がどのようにして盗難を働いたのでしょうか。まずは事件の概要を見てみましょう。

広島中央署の30代男性警部補が窃盗した疑い

盗まれた現金は詐欺の証拠品として押収され、広島中央署内に保管されていた約9000万円の一部でした。 内部による犯行が疑われていましたが、約2年間も捜査に進展が見られませんでした。 年度末を迎えようとするこの時期に犯人として30代の警部補を書類送検したことが発表されましたが、容疑者は既に死亡していました。

広島県警は押収品の管理責任が問われている

押収された証拠品の現金は通常とは違う管理が行われていました。通常この種の証拠品は署の2階にある証拠品保管庫に格納されますが、なぜかこの場合は証拠品の現金が1階の会計課の金庫に入れられていました。 会計課の金庫はダイヤル式の鍵と通常の鍵の両方で施錠されることになっていましたが、ダイヤル式の方は常に解錠された状態でした。通常の鍵は会計課長が施錠し持ち帰ることになっていましたが、ルールが守られておらず課長は金庫の鍵を自分の机の中に入れていました。 このように広島中央署の押収品の管理体制はずさんとしかいいようがない状態でした。