「板につく」は誰かを褒める時に使用する

「板につく」は基本的に誰かをほめる時に使う言葉です。人に対して使うのが正しい用法であり、道具を使い込んだ結果、手になじんできた状態などを「板につく」とは言いません。 また、「板につく」は、目下の人に使うのが正しいです。例えば、会社内で先輩が後輩に「板についた」と言うのは全く問題ありませんが、逆に後輩から先輩に対してこの言葉を使うのは失礼に当たることを覚えておく必要があります。 自分自身に対して「この仕事もだいぶ板についた」と使うのも、自画自賛が過ぎる感じがあり違和感があります。

「板につく」の例文

「板につく」を使った例文は以下のようなものが挙げられます。 ・舞台の上での立ち振る舞いが、ずいぶん板についてきた。 「板につく」の由来通りに、役者の成長を表現した例文です。 ・最初のころは危なっかしかった包丁の握りから、だいぶ板についてきたな。 料理人としての技術が向した後輩を、先輩がほめたシーンです。このように、さまざまな職種での技術の向上をほめる言葉として「板につく」は使うことが可能です。 ・この職場での仕事が、なかなか板についてくれない後輩がいる。 「板につく」をネガティブな方向で使用した例文です。このように「板につく」は、褒める時にだけ使う言葉ではないことも覚えておきましょう。

「板につく」の類語と対義語

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「板につく」には、類義語や対義語があります。 同じように人をほめる言葉が類義語となり、逆に環境や仕事に慣れていない様子を表す言葉が対義語となります。

「板につく」の類語は「様になる」「身につく」

「板につく」の類義後としては、「様になる」「身につく」などが挙げられます。 ・「様になる」 「様になる」は「さまになる」と読みます。「様になる」は「それに相応しい様子になる」「格好がつく」という意味を持った慣用句です。 「入社して3か月が経ち、ここの制服もだいぶ様になってきた。」という使い方ができます。 ・「身につく」 「身につく」は「何かが自分のモノになる」という意味です。物理的なモノだけではなく、知識や技術などを手に入れた時にも「身につく」と表現することができます。「論理的思考力を身に付けることが出来た。』という表現ができます。 ただし、誤表記の例として「〇〇が身に着く」とした場合、「服飾品などを体に着ける」という意味に捉えられかねません。このことから、文章中に使用する場合は漢字ではなくひらがなで書き分けをする必要があります。