堅忍不抜(けんにんふばつ)の意味・由来や例文を紹介!堅忍果決や不屈不抜との違いも解説!

ビジネス用語

2019年5月20日

「堅忍不抜」という言葉を聞いたことがなかった、という人は多いようです。「堅忍不抜」は四字熟語の中でも、難しい部類に入ります。今回ビジキャリでは「堅忍不抜」の意味や由来・使い方などについて解説します。「堅忍不抜」の類語との違いや対義語などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

堅忍不抜の読み方は「けんにんふばつ」

「堅忍不抜」の読み方は「けんにんふばつ」です。使われている4字はすべて、音読みされています。 四字熟語の中でも難しい部類に入るため、「抜」を「技」と間違える人も少なくないようです。

堅忍不抜(けんにんふばつ)の意味は「意思がしっかりしていて動じないこと」

「堅忍不抜」は「どんな状況下にあっても意思がしっかりとしていて、心が動じない」「我慢強く耐え忍び心が揺らがない」という意味です。その意味から「堅忍不抜」を座右の銘にする人も多いそうです。 「堅忍不抜」は「堅忍」と「不抜」という2つの熟語で成り立っており、中でも「堅忍」は「堅い意志を持ちじっと耐え忍ぶ」ことを指します。一方の「不抜」は「動かしようがない」という意味を持ちます。

堅忍不抜(けんにんふばつ)の由来

「堅忍不抜」は蘇軾(そしょく)という中国の書家が書いた「晁錯論」にあります。 ・古之立大事者,不惟有超世之才,亦必有坚忍不拔之志。 (昔の偉人は才能があったのはもちろん、何事も我慢強く耐え忍び動じない心を持っていました。) この一節からにある「堅忍不抜」が、四字熟語として残りました。由来も含めて、意味を覚えておいてください。

堅忍不抜(けんにんふばつ)の使い方や例文

「堅忍不抜」は日常会話で使うというより、座右の銘やスローガンとして用いられることが多いです。そのため「堅忍不抜」という言葉を単独で使うだけでなく、助詞と共に活用することもあります。 ここでは「堅忍不抜」の使い方を例文を交えて説明します。

四字熟語として使われる「堅忍不抜」

「堅忍不抜」は四字熟語をそのまま使うことがあります。 ・私のスローガンは堅忍不抜ですから、目標達成まで諦めずに努力を続けます。 ・堅忍不抜を座右の銘とする監督が育てたチームだから、きっと粘り強いに違いありません。 この場合は「物事に対して覚悟をもって、周囲に左右されることなく取り組む」ことを表します。ここには「苦境を乗り越える強い意志がある」という意味が含まれます。

「堅忍不抜の○○」

「堅忍不抜の○○」というように、助詞と共に使うことも多いです。 ・堅忍不抜の生き様にこだわる姿勢に共感したことが、御社を志望した理由です。 ・堅忍不抜の志があれば、どんなに大変なプロジェクトでもきっと成功させることができるはずです。 この場合は「耐え忍んで努力する気持ちがあれば、きっと報われる」という意味で用いられます。自分の成功事例を話す際に、スローガンとして使用されることも多いです。

堅忍不抜(けんにんふばつ)の類語(堅忍果決・確固不抜・不屈不抜)

「堅忍不抜」の類語には、さまざまなものがあります。同じ四字熟語だけを見ても「堅忍果決(けんにんかけつ)」「確固不抜(かっこふばつ)」「不撓不屈(ふとうふくつ)」「志操堅固(しそうけんご)」「七転八起(しちてんはっき)」などがあります。 ここでは「堅忍果決」「確固不抜」「不撓不屈」の3つを取り上げ、例文を交えながら「堅忍不抜」との違いを説明します。

堅忍果決との違い

「堅忍不抜」は「強い意志を持ち、何事にも心が揺らがない」ことを意味します。一方の「堅忍果決(けんにんかけつ)」は「強い意志のもと耐え続けて、決断したら思い切りよく行う」ことを指します。 ・今は収支のバランスが悪いですが、会社経営には堅忍果決が重要なので我慢も不可欠です。 ・昨年の優勝校に勝つためには前半は相手のペースをかき回すこととに力を注ぎ、後半になったら堅忍果決で一気に攻めるのが得策です。 「堅忍果決」は「我慢したうえでタイミングを見きわめ、いざという時には思いきりよく物事を進める」という意味で使います。

確固不抜との違い

「堅忍不抜」は「我慢強く耐え忍び、心が動かされない」ことを意味します。一方の「確固不抜(かっこふばつ)」は「意志や気持ちがしっかりしており、動じない様子」を指します。 ・どんなに批判されることになっても、このプロジェクトは確固不抜の精神でやり遂げてほしいです。 ・周囲の反対にもめげずに彼女との結婚にこぎつけた彼は、確固不抜です。 「確固不抜」は「確乎不抜」と書かれることもありますが、意味は同じです。「何事にも動じない」という意味で用いられます。

不撓不屈との違い

「堅忍不抜」は「大変な状況にあっても動揺せず、耐え忍ぶ」という意味を持ちます。一方の「不撓不屈(ふとうふくつ)」は「どんなに大変な状況でも、最後まで諦めずにやり抜くという精神力」を表します。 ・全国大会優勝という目標を達成するためにも、これからも不撓不屈の精神で練習に励んでいきましょう。 ・生きていくうえで苦難を避けることはできないのだから、不撓不屈の心を持ち続けたいです。 「堅忍不抜」は万人に対して使われますが、「不撓不屈」は目上の人が諭す意味で目下の人に使うことが多いです。

堅忍不抜(けんにんふばつ)の対義語

「何事にも心を動かされない」ことを意味する「堅忍不抜」の対義語といえば、「優柔不断(ゆうじゅうふだん)」でしょう。「優柔不断」とは「ぐずぐずとして、物事をなかなか決断できない」という意味です。 ・部長が優柔不断なので、クライアントへの新規提案が進まず商談が長引いているのです。 ・お見合いをしたものの彼女が優柔不断で返事を先延ばしにしていたせいで、断られたと聞いています。 「堅忍不抜」は「厳しい状況でも決めたことに対しては心が動かない」ことを指しますが、「優柔不断」は「決断力に乏しく迷って決められない」ことを表します。

堅忍不抜(けんにんふばつ)の英語は

「堅忍不抜」を直訳する英単語はありませんが、意味としては「indefatigable」が適切でしょう。「indefatigable」は「根気強い」という意味があります。 ・Nothing is impossible to an indomitable will and indefatigable industry. (堅忍不抜の精神で勉強すればできないことはありません。) ・She is an indefatigable striver. (彼女は堅忍不抜の人です。) 「indefatigable」には「疲れない」という意味もあるので、「堅忍不抜」の英訳に使う際には文章のつながりに注意しましょう。

まとめ

今回は四字熟語の中でも日常使いすることの少ない「堅忍不抜」について説明してきました。 明治時代に活躍した大久保利通氏の座右の銘としても有名な「堅忍不抜」は、ビジネスシーンでも活用できる四字熟語です。類語とのニュアンスの違いも併せて覚え、適切に使い分けられるようにしておきましょう。


関連記事