小林亜星

小林亜聖氏は1932年に東京で生まれた作曲家です。慶応義塾大学医学部に入学後、経済学部に転学して卒業したという経歴を持ちます。大学卒業後に一度就職したものの、2週間で退職。その後作曲家である服部正氏に師事し作曲の道に進みます。 レナウンのCMソングだった「ワンサカ娘」が人気を博し、「エメロンシャンプー」などのCM音楽作曲で第6回放送批評賞を受賞。その後はCMソングを中心に、作曲活動を行っています。

記念樹事件の経緯

「記念樹事件」は、小林亜聖氏が服部克久氏に抗議するところから始まりました。しかし服部氏が小林氏の抗議に対し、「盗作はしていない」と反論。両者の主張が平行線だったことから、小林氏と同曲における著作権者だった金井音楽出版が訴訟を起こしました。 ここでは最高裁まで争われた「記念樹事件」の経緯について、説明します。

1992年に「記念樹」を発表

1992年に服部克久氏は自身が作曲した「記念樹」を発表します。これは当時フジテレビで放映されていた「あっぱれさんま大先生」というバラエティ番組のエンディングテーマとしてつくられた曲でした。 「あっぱれさんま大先生」に出演していた生徒たちが合唱したことで注目され、小学校の卒業式で歌われる機会も多かったようです。 その後、小林亜星氏が「記念樹」は自身が1966年に作曲した「どこまでも行こう」を無断で編曲したものであると主張。服部氏に抗議しました。

1998年に著作人格権侵害などで提訴

小林亜星氏の抗議に対し服部克久氏は「そういう曲があることは知らなかった」、「ビートも曲調も異なる別な作品である」と主張。小林氏の質問状に対し服部氏が反論する状況が続きましたが、両者の言い分は平行線をたどっていました。 その結果として1998年に小林氏は著作者人格権を侵害したとして、服部氏を提訴します。また「どこまでも行こう」の著作権者である金井音楽出版も同時に、複製権侵害による損害賠償を服部氏に求めました。