八ッ場ダムが台風19号で大活躍。民主党の事業仕分けに対する批判が起きる。

経済

2019年10月21日

八ッ場ダムが台風19号で大活躍しました。そのことを受け当時八ッ場ダムの建設を中止するという意思決定をした民主党に対して批判が起きています。八ッ場ダムの例から民主党の当時の「事業仕分け」「コンクリートから人へ」の政策は正しかったのか、考察して行きます。

八ッ場ダムとは

八ッ場ダムとは、群馬県吾妻郡長野原町川原湯地先に建設予定の多目的ダムを指します。1967年に建設計画が発表されたものの、水没地域となる長野原町で反対運動が起こったことでとん挫します。 その後調整が行われ1986年には一度、2000年の事業工期が策定されます。しかし何度も工期が延長されたうえ、2008年には発電が建設目的に加えられました。 そのため本体工事に着手したのは、2015年1月21日となったのです。完成は2020年を予定しているものの、2019年10月1日より試験湛水(しけんたんすい)が始まっています。

台風19号で八ッ場ダムが活躍

2019年10月12日、令和元年台風第19号が日本に上陸しました。記録的な大雨により、関東・甲信・東北地方に甚大な被害をもたらしました。 この台風19号が襲来した際、八ッ場ダムが大活躍したのです。八ッ場ダムで湛水(たんすい)できたからこそ利根川が氾濫することなく、下流の洪水被害が防げました。

民主党に対する批判

八ッ場ダムの活躍により批判の対象となったのが、民主党です。民主党政権時代、八ッ場ダムの建設中止を検討するよう求めていたからです。最終的には国交省関東地方整備局の報告により、建設は継続されました。 ここでは台風19号襲来をきっかけに、民主党が批判されるようになった経緯を説明します。

八ッ場ダムの建設中止は正当だったのか?

民主党が与党だった時代に進められたのが、事業仕分けでした。その事業仕分けの場で無駄だと指摘されたものの一つに、八ッ場ダムの建設があったのです。 当時国土交通大臣を務めていた民主党の前原政調会長は、藤村官房長官に対して「党の方針としてダム建設は認めない」と伝えています。 しかし八ッ場ダムの建設中止が正当かどうか、きちんと検証できていたとは言い難いです。

民主党の『コンクリートから人へ』政策の弊害

当時の民主党は、「コンクリートから人へ」というスローガンを掲げていました。これは無駄な公共事業を減らし、財源を子育て支援や社会保障に回すというものでした。 この民主党の方針により八ッ場ダムは建設や、スーパー堤防の整備が中止されたという経緯があります。今回の台風による水害を受け、国民の多くが治水事業に関心を寄せました。 当時の民主党が行った治水政策にどんな弊害があったかが、台風19号をきっかけに再び問われることとなったのです。

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