順不同(じゅんふどう)の意味や無作為・任意との違いなど解説します!

ビジネス用語

2019年4月18日

「順不同」は「並べ方に特に規則や意味がないこと」という意味で、様々な場面でよく使われる言葉です。「順不同」の類語とされる「無作為」「任意」「適当」と意味の違いは知っていますか。この記事では類語や対義語、英語表現を含めて「順不同」について解説します。

順不同とは

順不同とは

来賓客の紹介や資格試験の模範解答などで、「順不同」という言葉を目にしたり聞いたりしたことがあると思いますが、この言葉の正しい意味をご存知でしょうか。 この記事では「順不同」の英語表現や使い方も紹介しますが、まずはこの見出しで読み方と正しい意味について理解していきましょう。

順不同の読み方は「じゅんふどう」

「順不同」は「じゅんふどう」と読みます。それぞれの漢字は、「順」は音読みで「ジュン」、訓読みでは「したがう」と読み、「不」は音読みで「フ」「ブ」、訓読みでは「ず」と読み、「同」は音読みで「ドウ」、訓読みでは「おなじ」と読みます。 どの漢字も「順番」「不可能」「同点」など、日常的に使われる漢字なので難しい読み方はありません。「じゅんふどう」という読み方を押さえておきましょう。

順不同の意味は「並べ方に特に規則や意味がないこと」

「順不同」は、「並べ方に特に規則や意味がないこと」という意味です。この記事の冒頭で紹介した「来賓客の紹介」の場面で使えば、「紹介している来賓客の順番には、立場などの深い意味はありません」という意味になります。 また試験の答案の解説で「回答は順不同」のように書かれていれば、「選択肢を選んだ順番は関係なく、選択した回答があっていれば正解」という意味になります。

順不同の類語

順不同の類語

「順不同」の正しい読みと意味は理解できたでしょうか。「並べ方に意味はない」と覚えておく間違った意味で解釈してしまうことはありません。 次は、「順不同」に類似する日本語表現を3つ紹介します。それぞれの単語と「順不同」とのニュアンスの違いについても説明しますので、しっかりと読んでみて下さい。

順不同と無作為の違い

「順不同」と「無作為」の違いは、「順番について話しているか」です。 「順不同」といった場合は「並んでいる順番に意味はない」という意味なので、言及している内容は「順番についてのみ」です。 一方で「無作為」とは「作為(目的を持って何かをする意識)が働いていない」という意味です。つまり「無作為」は「順番」に関して話していません。ただし、「順不同」は「順番について無作為」と言えます。

順不同と任意の違い

「順不同」と「任意」の違いは、「順番の意味」についての話か「意思決定の自由」についての話か、ということです。 「順不同」はこれまでに話したとおり、「順番に理由はない」という意味でした。 一方で「任意」とは「どうするかはあなたに任せます」という意味です。つまり物事の「順番」の話は全く関係なく、ある物事についてどうするかの「意思決定を完全に相手に任せている」というのが「任意」の意味です。

順不同と適当の違い

「順不同」と「適当」の違いは「順番の話」をしているのか「丁寧さの話」をしているのかです。 「順不同」は「順番に理由はない」という意味ですが、「適当に(大雑把に)順番を決めている」というニュアンスは含まれません。 一方で、「適当」は「深く考えずに大雑把に何かをすること」であり、「順番の話」は関係ありません。ただし、順番を「適当」に決めれば「順不同」になると言えます。

順不同の対義語と英語表現

対義語と英語表現

「順不同」の類語「無作為」「任意」「適当」について、それぞれがどんなニュアンスで使われるかを紹介しました。それぞれのニュアンスは正しく理解しておきましょう。 次は、「順不同」の対義語と英語表現を1つずつ紹介します。こちらも難しい表現はありませんので、一度読めば理解できると思います。

順不同の対義語は「〜順」

「順不同」の対義語は、「〜順」と表現されるもの全てです。 「〜順」と言われるものは、「〜」に来る言葉で表現される内容に関する規則で物事が並んでいます。並べられた順番に「理由」が生まれるので、全てが対義語と考えられます。 具体的には「出席番号順」「年代順」「年齢順」「成績順」「身長順」などがあります。また「〜順」に当たる言葉として、「ランキング」「順位」「時系列」なども対義語として考えられます。

順不同の英語表現は「random order」

「順不同」の英語表現は「random order」となります。 「random」は「でたらめ」「手当たり次第」などの意味がある形容詞で、「order」は「順序」「秩序」「整列」などの意味がある名詞です。 「random order」は「順序がでたらめ」という意味なので、つまり「順不同」という意味になります。また、「順不同に」という時は「in random order」と表現します。

順不同の使い方と例文

順不同の使い方と例文

ここまでは「順不同」の意味と、対義語・英語表現について紹介してきました。特に英語表現で「order」が使われていることから、「順不同」は「順序」についての話だということが分かりました。 最後に、「順不同」の使い方を例文と一緒に紹介していきます。ここまでの説明内容を意識しながら読み進めましょう。

例文①敬称略順不同

1つ目は「敬称略、順不同」という表現です。 ・本日の参加者一覧 ※敬称略、順不同となっております。 「敬称略」とは、「さん」「様」「社長」「先生」などの「敬称を省略している」という意味です。つまり「敬称略、順不同」は「敬称を省略していて、さらに記載順序に理由はありません」という意味になります。 身内のみが大勢参加するパーティーや、フォーマルではない会の参加者を記載する時に使われます。

例文②来賓紹介

2つ目は「来賓紹介」で「順不同」を使う場合の例文です。 ・紹介順は順不同となっております。 例文では、当日参列している来賓の紹介順に、特に理由がないことを伝えています。「来賓」とされる人はある程度の地位がある人なので、順番に意味をもたせて失礼にならないように配慮して、順不同にすることがあります。 ただし、明らかに地位や役職などに順列がある場合は、順不同にすると失礼にあたるので注意が必要です。

例文③メール 宛名

3つ目は「メールの宛名」で「順不同」を使うシーンです。 ・○○様 △△様 □□様 ※お名前の記載順は順不同です。 例文ではメールで名前を並べた場合の表現です。メールで宛名を順不同に出来るのは、小規模のパーティーの参加者宛のメールなどです。 取引先の部長・課長・担当者などにメールを送る場合など、メールの宛先の職位などが明確になっている場合は、順不同にするのは失礼にあたるので避けましょう。

例文④結婚式 エンドロール

最後は「結婚式のエンドロール」で「順不同」を使う場合です。 ・○○ △△ □□ 順不同 例文は敬称も省略して、名前の記載順も順不同にしています。結婚式の最後に流すビデオでは、当日の参加者をエンドロールとして流すことがあります。ただ、例文のように敬称略順不同にする人はほぼいません。 最低限名前の後に「様」を付けて、名前の記載は「新郎関係者→新婦関係者」という順にすることが多いです。

まとめ

まとめ

「順不同」の意味や類語・英語表現と、「順不同」を実際に使うシーンを紹介しました。 「順不同」には、「手間を省く」という側面もあります。そのため、TOPを間違えると相手に対して失礼に当たることもあるので、フォーマルな場や取引先相手などには「順不同」は使わないようにしましょう。


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