世界各国で汚染レベルが低下

世界中の都市で実施されているロックダウン(都市封鎖)によって明るい副産物が生まれています。インドのデリー首都圏では大気汚染物資濃度のレベルが低下し澄んだ空気と青空が戻ってきました。 この現象は世界各国でも観測されており、大気汚染が深刻なバンコク(タイ)、北京(中国)、サンパウロ(ブラジル)といった大都市の大気汚染物資の濃度がかつてないレベルまで減少しています。

外出自粛やロックダウンによる排気ガスなどの減少が要因か

ロックダウンされた都市の住民は自宅にこもり切りといった状態が続いており、インドのデリー首都圏では乗用車の殆どが走行しなくなったことで排気ガスなどが減少し大気汚染が改善されています。 インド政府が103都市で大気汚染調査を実施したところ、米環境保護庁が定めた空気質指数(AQI)の100(普通)を下回ったのが88都市で内23都市は50以下(良好)と平時の200を大きく下回りました。

大気汚染が人々に与えるリスク

米環境保護庁が定めた空気質指数(AQI)で指定されている大気汚染物質はオゾン、粒子状物質、一酸化炭素、二酸化硫黄の4物質で人の呼吸器系などに影響を与えます。 オゾンや粒子状物質は主に肺疾患(呼吸器疾患)を持つ人で、子供や高齢者の健康に影響を与えます。粒子状物質の中でも極微小のP.M2.5や一酸化炭素は心疾患を持つ人には注意が必要な物質で、二酸化硫黄など硫黄酸化物は喘息の原因になります。