ヘンリー王子夫妻の「退位宣言」の衝撃

エリザベス英女王(93歳)の孫にあたるヘンリー王子(35歳)とその妻でアメリカ人のメーガン妃(38歳)は、今月8日、王室の「主要」メンバーとしての役割から距離を置きたいと発表し、世界中の度肝を抜いた。 財政的にも王室から独立し、将来は英国と北米で暮らしたいというその意向を、夫妻は公式インスタグラムで明らかにした。ヘンリー王子はその考えを王室の他のメンバーの女王や父チャールズ皇太子(71歳)、兄のウィリアム王子(38歳)には一切知らせなかったという。 その事実上の公務からの「引退宣言」は、1936年にアメリカ人女性と結婚するために退位した、エドワード8世の決断をほうふつとさせるものであった。

ヘンリー王子夫妻「離脱」後、その地位はどうなる?

爆弾発言的な発表から10日後の18日、英王室はヘンリー王子夫妻が王室の一員としての公務から退き、王族への敬称「ロイヤル・ハイネス」(His or Her Royal Highness=HRH、「殿下、妃殿下」の意味)の称号を失うとする声明文を出した。公務に就かない代わりに、公費でまかなわれる「王室助成金」も受け取ることができなくなる。 ヘンリー王子が王位継承権順位6位であることは変わらず、夫妻は2018年5月の結婚の際に女王から授かった「サセックス公爵夫妻」という名称は維持する。しかし、HRHの称号を使えなくなることで、夫妻は王室から「離脱」した、とも言える。 8日の時点で、ヘンリー王子夫妻は今後、王室助成金を受け取らない旨を明らかにしていたが、ウィンザー城にある自宅フログモア・コテージを使い続けると述べていた。18日、このコテージの改修費として税金から拠出された240万ポンド(約3億4000万円)を返済することを申し出た。「公務を減少させるのに、公費を使って改装した邸宅に住んでいる」として、国民から出た批判を受けての行動である

ヘンリー王子夫妻の資産と今後の生活設計とは?

ヘンリー王子の収入源

ヘンリー王子夫妻の資産と、今後どのような収入を得ることができるのかについて、夫妻のウェブサイト「サセックスロイヤル」や米英のメディア報道から推定してみる。 まず、ヘンリー王子は、祖母エリザベス女王の母親が設置した投資ファンドからの収入、母親ダイアナ妃(1997年、交通事故死)の遺産を受けとっており、ウェブサイト「セレブリティ・ネット・ワース」の計算によれば、4000万ドル(約44億円)の資産をすでに持っている。