イノベーションの意味や事例・熟語などをビジネスの観点から紹介!

ビジネス用語

2019年3月6日

イノベーションとは普段何気なく使っていますが、意味をしっかり理解して使っているかと言われれば自信を持って使っていると言える人は少ないのではないでしょうか。 イノベーションの意味や使い方を解説するとともにイノベーションの実例もご紹介いたします。

イノベーションの意味は「革新、改革」

みなさんはイノベーションと聞いて、「なんとなくの意味はわかるけど、具体的な意味や使い方がはわからない」という方が多いのではないでしょうか。イノベーションとは経済発展の一因としての技術の「革新、改革」のことを意味します。 そもそもイノベーションとは誰が提唱した言葉なのか、またイノベーションと似たような言葉はあるのかということについて解説していきます。

シュンペーターによりイノベーションは定義された

イノベーションは、1911年に、オーストリアの経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターによって初めて定義され、イノベーションのタイプとして次の5つを挙げました。 ・「新しい財貨の生産」(プロダクション・イノベーション) ・「新しい生産方法の導入」(プロセス・イノベーション) ・「新しい販路の開拓」(マーケット・イノベーション) ・「原料の新しい供給源の獲得」(サプライチェーン・イノベーション) ・「新しい組織の実現」 (オルガニゼーション・イノベーション) 彼はイノベーションを、「経済活動の中で生産手段や資源、労働力などをそれまでとは異なる仕方で新結合すること」と定義しました。

イノベーションは英語の「innovation」からくる

先述しました通り、イノベーションは英語の「innovation」からきています。そして、この英語は動詞「innovate」(革新する・改革する)に名詞語尾「-ation」が付いたものです。 日本語でのイノベーションの意味にはしばしば、「技術革新」という意味で用いられることがありますが、英語での「innovation」ではそのような意味で用いられず「技術」という意味は包含しませんので注意しましょう。 しかし日英共通して言えることは、イノベーションは新しいものを求めて行う行動のことであるということです。

イノベーションの類語は「リフォーム」「インベンション」

イノベーションの類語としては、それぞれの意義素によって様々なものがありますが、例としていくつか挙げていきます。 まず、リフォームです。この単語には、「改善する、修繕する」といった意味があります。イノベーションとの違いとしては、リフォームは単に修繕するだけであるのに対して、イノベーションは新たな付加価値をつけて新しいものを作るという点で異なっています。 次に、インベンションです。これは、「発明」という意味を持ちます。イノベーションとの違いとしては、前者は内的なものであるのに対して、後者は外的な世の中に向けて発信するという点があります。 いずれも間違いやすい単語ですので間違えないよう注意しましょう。

イノベーションの使い方

イノベーションの意味が広いのでビジネスの場でも多用な使い方をします。そこでイノベーションの具体的な使い方について、いくつか例文を挙げながら解説していきます。

「このプロジェクトにはイノベーションの必要性があると思われる」

イノベーションを文中で用いる際、 ・このプロジェクトにはイノベーションの必要性があると思われる などと用いられます。 このように、イノベーションという単語は文中では「イノベーションの必要性」という観点から述べられることが多々あります。イノベーションという単語に「必要性」という視点も紐づけておきましょう。

「iPhoneはイノベーションの最たる例である」

次の使用例は「iPhoneはイノベーションの最たる例である」です。 ここではiPhoneを全く新しい技術ではなく、既存の技術を”新しい方法で”組み合わせた例として挙げられています。このように、イノベーションという単語は単なる抽象名詞としても用いられることがあります。

「競合他社を凌駕するようなイノベーションを求める」

最後の例文は「競合他社を凌駕するようなイノベーションを求める」です。 ここでのイノベーションの用いられ方は、「既存のものの改善案のようなもの」ではなく、「全く新しい革新的なもの」として用いられています。このようにイノベーションという単語はこれから行われる事業などの細かなニュアンスを表現することもあるので注意しましょう。

イノベーションの種類ごとに企業の事例を紹介

次に、イノベーションの種類ごとの企業の事例を紹介していきます。一言でイノベーションと言えど、いくつかの種類に分けることができます。

プロダクション・イノベーションの実例

プロダクション・イノベーションは日本語で「製品革新」などと訳します。 この一例として先の例文にもありましたが、3M社のポストイットなどが挙げられます。3M社が強力な接着剤を開発中、たまたま粘着力がすごく弱い性質の物質が誕生し、「しおり」が落ちる様子を見て、すぐにはがせる紙の用途があるはずだとポストイットが誕生しました。 このような新商品の開発による競合他社との差別化によって競争優位にたつものを生み出すことをプロダクション・イノベーションと言います。

マーケット・イノベーションの実例

次に、マーケット・イノベーションの実例を紹介します。マーケット・イノベーションは日本語で「市場革新」などと訳します。 この一例として先の例文にもありましたが、Apple社のiPhoneなどが挙げられます。iPhoneが生まれた当初、携帯電話は電話やメールをする機能しかありませんでした。しかし、その携帯電話にカメラなど新しくはない技術を新しい切り口から導入したiPhoneはマーケット・イノベーションの一例と言えます。

サプライチェーン・イノベーションの実例

次に、サプライチェーン・イノベーションの実例を紹介します。サプライチェーンとは原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、販売、配送までの製品の包括的な流れのことです。 このサプライチェーン・イノベーションには経済産業省がサプライチェーン・イノベーション大賞を設けており、2018年はアサヒビール・キリンビール・サントリー食品インターナショナル・サッポロビール・日本酒類販売が5社共同提出で大賞を受賞しています。 ここでのサプライチェーン・イノベーションとはサプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販各層の協力の下で返品削減・配送効率化などに取り組んでいる事例のことです。

プロセス・イノベーションの実例

次に、プロセス・イノベーションの事例を紹介します。プロセス・イノベーションは、日本語で工程革新・製法革新と訳し、新たな製造方法や、工程の改良によるコストダウンから、競争優位を生み出す方法です。 プロセス・イノベーションの事例として、従来のカットには3000円ほどかかっていましたが、10分1000円カットのヘアカット専門店QBハウスが、作業の効率化によって短時間に低価格でサービスを提供し、全国500店舗以上の拡大に成功したことが挙げられます。

オルガニゼーション・イノベーションの実例

最後に、オルガニゼーション・イノベーションの事例を紹介します。オルガ二ゼーション・イノベーションは日本語で、組織改革などと言います。 組織改革の事例として、縦階層が多く、経営陣と社員や管理職と若手社員などのコミュニケーションが行われにくい環境にあったシャープ株式会社で社内SNSを導入することによって経営幹部と社員が身近になった事例が挙げられます。このように組織内の体制や風土を改善するような新たなツールや制度を導入する際に用いられます。

まとめ

これまでイノベーションは「技術革新」と訳されていました。しかし、最近は「新しいものを求め、想像することで、社会に変化を起こす」という意味で用いられることが多くなってきました。 日々新しいものが生まれる昨今のビジネスシーンにおいて、イノベーションという単語は必要不可欠な用語であると言えます。


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