稲葉事件に関係している人物

「稲葉事件」は稲葉が公判で北海道警察で行われていた違法捜査について語り、それは上司の指示であったと当時の上司を実名で告発したことから様相は変わってきます。 北海道警察の現職警視の名をあげ警察の組織ぐるみの不祥事の告発は、警察組織を大きく揺るがすこととなりました。「稲葉事件」は関係者にどのような影響をもたらしたのでしょうか。

犯人・稲葉圭昭

「稲葉事件」の主犯である稲葉圭昭は3歳からはじめた柔道の特別採用枠で警察官になりました。 1979年北海道警察本部刑事部機動捜査隊に所属した際、当時の上司から教え込まれたのが捜査協力者を作ることです。 稲葉はその教えを守り、裏社会に関わる捜査協力者であるSとの関係を強固にしていきました。Sを使い銃器対策室では8年間で100丁近くを押収、銃隊のエースと呼ばれ、最終的に稲葉は警部にまで昇進しています。

交際相手・畑中絹代

畑中絹代も警察官で稲葉圭昭と交際していたため彼女も家宅捜索を受けています。 自宅から覚醒剤吸引用のパイプ2本が押収されましたが使用の痕跡や指紋も見つからず、畑中絹代自身も稲葉の家から持ち帰ったものだと供述したことから罪には問われていません。 しかし、2002年8月暴力団関係者と稲葉圭昭の息子が事故を起こしたにも関わらず、自分が運転していたと供述したことが犯人隠避とされ畑中絹代は懲戒免職となりました。

その他の容疑者・警察関係者

稲葉圭昭は逮捕後裁判で北海道警察で行われた違法捜査について告発しています。拳銃の偽装摘発を依頼されたと稲葉から名指しされた3人は容疑を否認し厳重注意の極めて軽い処分となりました。その後再捜査が行われましたが事実は確認されませんでした。 おとり捜査を指示したとされる元上司は自殺し、稲葉圭昭を告発した男も自殺を図り亡くなっています。自殺の理由は分かっていません。 なお北海道警は「稲葉事件」の再発防止として、組織犯罪に関わってきたベテラン刑事20数名を現場の捜査から外しています。