危険運転致死傷罪

危険運転致死傷罪とは、飲酒などであらかじめ危険が予想される状態で運転が行われ、結果として人を死傷させた時に適用される罪です。過失致死傷罪が妥当ではない、極めて悪質な交通事故を裁く罪と考えて良いでしょう。 当初の危険運転致死傷罪は「4輪以上の自動車」に限ったものでしたが、実際にバイクの危険な死亡事故が起きている現実を受けて、2007年に「4輪以上」に限らない原付や自動2輪車も対象となりました。

1審の判決は懲役18年に

検察はあおり運転が原因で、さらに追い越し車線に停車させたことが東名あおり運転事故に繋がったとして、前者を危険運転致死傷罪、後者を監禁致死傷罪の罪で懲役23年を求刑しました。 石橋和歩の弁護士は事故は停車中であり、監禁の意図もなかったとして危険運転致死傷罪、監禁致死傷罪ともに相当せず、無罪を主張しました。 横浜地裁は2018年12月14日、危険運転致死傷罪が成立すると判断して、石橋和歩に対して懲役18年の判決を出しました。

控訴審で懲役18年が取り消し【追記2019年12月6日】

第一審の控訴審にて第一審の判決の取り消しが決定しました。 理由としては、初公判が開かれる前は裁判官が危険運転致死傷罪を認めない方針でした。 しかし第一審の裁判時に危険運転致死傷罪を認める判決を下したのはの不備であるとし、裁判のやり直しが行われることが決定しました。 懲役18年の判決内容がどこまで変更になるのか今後の裁判の動向に注目です。

追突したトラック運転手は不起訴に

東名あおり運転事故のもう1人の当事者であるワゴン車に追突したトラック運転手は、危険運転致死傷罪よりも軽い自動車運転過失致死傷容疑で書類送検されていましたが、2018年1月に不起訴処分になったことが報道されました。 不起訴処分の理由は不明ですが、トラックの追突が避けようのない事故だったことが認められたのでしょう。 トラック運転手は東名あおり運転事故に対して、自分の運転で事故を防げなかったと悔やむ旨の発言をしています。