適当の意味・語源・「適切」との違いなど解説します!

ビジネス用語

2019年4月14日

普段何気なく使っている「適当」という言葉が複数の意味を持っていることを知らない人は多いようです。「適当」は使う人の気持ちや状況などによって、意味や使い方が異なります。今回ビジキャリでは「適当」の意味や語源、類語との違いなどについて解説します。「適当」の対義語や英語表現などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

適当とは

適当とは

日常会話の中で「適当」という言葉は非常によく使いますが、正しい意味を理解できていますでしょうか。よく使う言葉だからこそ間違った意味で使わないように気をつける必要があります。 この記事では「適当」の類語や英語表現も紹介しますが、まずは読み方と様々な意味を確認しましょう。

適当の読み方は「てきとう」

「適当」は「てきとう」と読みます。 それぞれの漢字の読み方は「適」は音読みでは「テキ」、訓読みでは「かなう」という意味になります。そして「当」は音読みでは「トウ」、訓読みでは「あたる」「まさに」と読みます。 つまり「適当」とは、2つの漢字の音読みを併せた読み方になっています。読み間違うことはないと思いますが、改めて確認しておいて下さい。

適当の語源は「適切かつ妥当」

「適当」の本来の意味は「適切かつ妥当」です。 「適」も「当」も「かなう」や「あたる」という意味がありますが、特に「かなう」は、「ちょうどいい」「ふさわしい」というニュアンスが含まれるので、「適切かつ妥当」という意味も理解できます。 この2つの漢字のから、「目的を果たすのにちょうどいい」「適切かつ妥当」という意味になっていますが、日常的に使われる「大雑把にやる」という意味は元々含まれていません。

適当の意味①「程よい」

適当の1つ目の意味は「程よい」です。 これは「適切かつ妥当」という元の意味が、物事の「程度」について言及された時の意味になっています。目的を果たしたり仕事をこなすために「やりすぎず、足りなすぎずちょうどいい状態」で使われている時の意味です。 日常的に「適当」を使う場合、常にこの意味使われているとは限りません。相手の発言や文脈から本当にこの意味で使われているか検討する必要があります。

適当の意味②「要望や条件などに合う」

適当の2つ目の意味は「要望や条件などに合う」です。 ここでは「適切かつ妥当」という元の意味が「目的との合致」について言及された時の意味になっています。この場合「適」の「かなう」という意味や「当」の「あたる」という意味が強く意識されています。 この意味で「適当」を使う場合は、仕事上の会話など改まった場面がほとんどです。プライベートな会話では「要望や条件などに合う」という意味で「適当」を使うことはほとんどありません。

適当の意味③「大雑把」

適当の3つ目の意味は「大雑把」です。 これは「適切かつ妥当」という元の意味が「自分の都合」に合わせて使われています。仕事では会社や相手の目的に合うように意識しますが「大雑把」という意味で使われる場合は「自分にとって丁度いい」という意味になってしまっています。 日常で耳にする「適当」という言葉の多くは、この「大雑把」という意味で使われています。

適当の類語とその違い

類語とその違い

「適当」という言葉の元々の意味は「適切かつ妥当」という意味で、それが「程度」「目的との合致」「自分の都合」のどの意味で使うかによって使い方が異なることを紹介しました。 この見出しではよく意味を混同したり、誤用してしまうことが多い類義語を紹介します。それぞれの意味とニュアンスも理解しましょう。

適当と適度の違い

「適当」と「適度」の違いは、「適度」は「程度」について話す時のみに使われるということです。 「適当」の場合は3つの意味に対して「適切かつ妥当」であることを言う時に使われると説明しました。つまり使用シーンによって使われている意味が異なります。 一方で「適度」は「度」という言葉がある通り、物事の「程度」について話す時のみに使われ「ちょうどいい」という意味になっています。

適当と適切の違い

「適当」と「適切」の違いは「適切」が「目的との合致」について話す時飲みに使われるということです。 先述の通り「適当」には「目的との合致」の他に「程度」や「自分の都合」についても使いますが、「適切」の場合は「目的との合致」という場合のみに使われます。 「ちょうど良い」「相応しい」を意味する時は「適当」よりも「適切」を使った方が、誤解を生じさせることなく伝えることができます。

適当と適正の違い

「適当」と「適正」の違いは「適正」には「正しい」というニュアンスが含まれていると言うことです。 「適当」にも「要望や条件などに合う」という意味がありますが「適正」には「妥当である」という意味に加えて「倫理的に、常識的に考えて正しい」というニュアンスも含まれます。 つまり「正当性」も合わせて主張したい時には「適正」を使うのが、正しい言葉の使い方ということになります。

適当の対義語・英語

対義語・英語

類義語との意味やニュアンスの違いは理解できたでしょうか。どれも意味が似ていますが、どんな含意が含まれているかが理解できれば正しい使い方が出来るようになります。 次は「適当」の対義語や英語表現を紹介します。「適当」と何が違うのか、英語ではどう表現するかを意識しながら読み進めましょう。

適当の対義語は「不当・不適・不適当」

「適当」の対義語には「不当」「不適」「不適当」などが考えられます。 それぞれの意味は「不当(道理に反していること)」「不適(目的にかなわないこと)」「不適当(「不適」と同義)」となります。「不適」は「不適当」を略した表現です。 「不当」の場合は「当てはまらないこと」に「道理や倫理観」がニュアンスに含まれます。つまり厳密に言えば「不当」の対義語は「適正」とも言えます。

適当の英語①「adequate・reasonable」

まずは「adequate」と「reasonable」です。 ・He has an adequate income. (彼は十分な収入を得ている。) ・He understands the reason. (彼は道理をわきまえている。) 1文目の「adequate」は「十分だ、こと足りる」という意味で、2文目の「reasonable」は「道理をわきまえた」「合理的だ」という意味です。

適当の英語②「fit・appropriate」

次は「fit」と「appropriate」です。 ・This refrigerator fits just in space. (この冷蔵庫はスペースにちょうど収まる。) ・He appropriated $ 2 million. (彼は200万ドルを充当した。) 1文目の「fit」は「大きさがちょうどいい」という意味で、2文目の「appropriate」は「充当する」という意味です。

適当の英語③「flaky・unreliable」

3つ目は「flaky」と「unreliable」ですが、これは「適当」の対義語にあたる英語表現です。 ・He is flaky. (彼は型破りだ) ・He is unreliable. (彼は信用できない。) 1文目の「flaky」は「風変わり、型破り」という意味で、2文目の「unreliable」は「信用できない」「あてにならない」という意味の英単語です。

適当の使い方と例文

使い方と例文

前の見出しでは「適当」の英語表現と、対義語に当たる英語表現を紹介しました。どれも「何について適当・不適当か」を考えれば意味が理解できると思います。 最後にこの見出しでは「適当」という日本語の使い方について、例文を交えて説明します。どの意味で使われているか考えながら読み進めてみて下さい。

要望や条件に合うという意味の「適当」

「適当」を使った1つ目の例文です。 ・彼女はプロジェクト遂行に適当な人材を招集した。 この例文では「要望や条件に合う」という意味で「適当」が使われています。彼女が責任者を任されたプロジェクトを進めるにあたって、目標達成のために必要な業務も考え、必要な能力を持つ人材を集めたという意味になっています。この例文の場合は「適切」「妥当」を使っても意味が通ります。

大雑把という意味での「適当」

「適当」を使った2つ目の例文です。 ・彼の適当な仕事のせいで、取引先に解約を申し出られてしまった。 この例文では「大雑把」という意味で「適当」が使われています。彼が任された取引先への対応が不適切であったり、やるべき仕事をこなさなかったことで、解約につながってしまったことが述べられています。この例文の場合は、「適当」を「雑」「お粗末な」などの言葉に言い換えることも出来ます。

程良いという意味での「適当」

「適当」を使った3つ目の例文です。 ・彼女は適当な分だけ飲み物を取ってきてくれた。 この例文では「程よい」という意味で「適当」が使われています。この例文ではパーティーなどで、人数分の飲み物を用意してくれたなどのシーンが想定されています。この例文の場合は「適度」を使っても意味が通ります。日常生活で「適当」を使う場合にも「一人暮らしには適当な広さだ」などのように使うことがあります。

まとめ

まとめ

「適当」という言葉には「程度」「目的との合致」「自分の都合」のどれに対して「適切かつ妥当」というニュアンスが当てはめられているかで、意味が異なります。 文字で表す場合は「適当」を使っても語弊が生じづらいですが、会話の場合はどの意味で使われているかを前後の文脈も含めて判断するようにしましょう。


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