スタンフォード監獄実験とは?実際に行われた心理学の実験を解説!

経済

2019年9月30日

スタンフォード監獄実験は人間の行動の証明を試みた実験ですが、あまりの途中経過により中止せざるをえなくなりました。現在にわたっても、よく話題にあがる実験です。今回ビジキャリでは、このスタンフォード監獄実験の全貌と疑惑について詳しく解説していきます。

1分でわかるスタンフォード監獄実験の概要

スタンフォード監獄実験は、監獄を模した施設の中でそれぞれが看守役と囚人役に別れ、役を「演じる」ことで、行動や人格にどう影響が出るかを証明しようとした実験です。 しかし、囚人役の被験者で脱落者が出ることになり、もともとは2週間の実施予定だったが、6日間で中止になりました。 あまりにも衝撃的な結末は多くの人や社会心理学に影響を与え、その後、ドイツとアメリカでこの監獄実験を元にした映画も製作されました。

スタンフォード監獄実験とは

  • 人間の行動心理の実験
  • 実験は途中で中止に
  • のちの映画化され今も広く知られている

スタンフォード監獄実験の概要

スタンフォード監獄実験は1971年8月、心理学者のフィリップ・ジンバルドー氏の指揮のもと、スタンフォード大学の地下実験室を改造し、実際の刑務所に似せて作られた場所を用意しました。二週間の予定で実験が実施されました。 被験者は新聞広告などからの応募で、大学生などから21人が選ばれました。実験ではそのうち11人を看守役に、10人を囚人役にグループ分けし、それぞれの役割を演じさせて行動の変化を観察していったのです。

フィリップ・ジンバルドーによる実験

今回の実験を指揮したのは、スタンフォード大学心理学部で、心理学者のフィリップ・ジンバルドー氏です。彼はその人の置かれた状況が、行動や人格に大きく影響を与えるという論理を支持していました。 もともとスラム街で育ったジンバルドー氏は幼い頃はともに遊んだ友人たちが次第に犯罪に手を染めていく姿を見てきました。 友人の無邪気な頃を知るジンバルドー氏は、「彼らがそのような行為に走るのは、その人の持って生まれた人格などではなく、環境がそうさせるのだ」と信じるようになったのです。

人間の行動の証明をしようとした

心理学者であるジンバルドー氏はこの監獄実験によって「人間の行動は持って生まれた気質や性格によりも、自身の置かれた環境や肩書きによって左右される」ということを証明しようとしました。 人間の行動心理は第二次世界大戦頃から注目を集め、第二次世界大戦後には様々な心理実験が行われました。 現在では人権やコンプライアンスなどが重要視されているので、このような「非人道的」な心理実験は行われることはないでしょう。ですので、数少ない人間による生きた心理実験であり、貴重なデータとも言えます。

実際に行われた実験の過程

新聞広告などから21人が集められ、それぞれ看守役と囚人役に分けられました。 看守役は初めは命令を下すことに戸惑いながらも、次第にそのことに慣れ、徐々に威圧的な態度をとるようになります。そのことに反感を持ち始めた囚人役たちに、さらに重い罰則を与え、お互いの関係はこじれていきます。 看守役は囚人役に罰を与えることに快感を感じたり、囚人役を家畜のように考え、躾をしなければと考えたりするようになっていきました。

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