全体の約15%にあたる金額を捻出していたアメリカ

米国のWHOに拠出している金額は2018年∼2019年の2年間で43億ドル(約4600億円)で、これは任意拠出金の約15%にも上ります。ドナルド トランプ大統領は中国の任意拠出金の約790万ドル(約8億5000万円)をはるかに上回っていることを強調しました。 その上でWHOの主要スポンサーは米国であり、主要スポンサーは説明責任を求める義務があるとしてWHOにパンデミックに至った原因の説明を求めました。

WHOへの打撃は計り知れず

米国の拠出金停止によってWHOが受ける打撃は計り知れず、新型コロナウイルス感染拡大への取り組みに影響を及ぼすことは確実です。ドナルド トランプ大統領はWHOと中国との不適切な関係について何度も触れた上で、この度の資金拠出一時停止に理解を求めました。 アメリカに次ぐ拠出金を捻出するゲイツ財団のビル ゲイツ氏は、今回のトランプ大統領の決定はパンデミックを拡大させるものだと非難しています。

危機に立たされるWHO

WHOのテドロス アダノム事務局長は15日に開かれた会見で、「アメリカは1948年の設立以来長期に渡る友人である」と述べドナルド トランプ大統領の決断に対して遺憾の意を表しました。 また、米国の発表を受けWHOが所属する国際連合のアントニオ グテーレス事務局長は「パンデミックを抑えるためには国際社会の団結が不可欠」として、米国の連携協力を求めました。

アメリカはテドロス事務局長の辞任を要求か?

今月16日、米共和党議員団はWHOに拠出金を出す条件として、テドロス アダムス事務局長の辞任を求めることをドナルド トランプ大統領に提言しました。 米共和党議員団は同氏が新型コロナウイルス感染への対応を誤ったことで、世界的なパンデミック(世界的流行)になっていると批判しており、WHOの公平で透明性の高い正当な措置を速やかに取れる機関になることを要望しています。