閲覧(えつらん)の意味や使い方・類語など紹介します!

ビジネス用語

2019年4月16日

誰にとっても馴染みの深い「閲覧」という言葉ですが、様々な類語との比較を意識すると以外に正しい意味がわかっていないことに気がつきます。今回ビジキャリではこの「閲覧」に着目して、様々な類語とのニュアンスの違いや例文をまじえてその使い方などを解説します。

閲覧とは

「閲覧」は、学生時代に最もなじみが深い言葉かもしれません。しかし使用頻度が高い言葉ながら、「閲覧」が本来持つ意味をきちんと理解したうえで使っている人は少数派のようです。 ここではまず「閲覧」の読み方と意味、英訳した場合の単語と例文について説明します。

閲覧の読み方は「えつらん」

「閲覧」を構成している「閲」と「覧」という漢字は、他の熟語でもよく使われています。「閲」が使われる熟語といえば、「閲読」「閲歴」「閲兵」があげられます。「覧」が使われている熟語といえば、「一覧」「回覧」「展覧」などです。 「閲」も「覧」も読み方は簡単でそのまま読めばよいので、「閲覧」は「えつらん」といいます。

閲覧の意味は「書物を読むこと」

「閲覧」の意味ですが、「図書館などで書物や新聞・文書を含めた資料をじっくり読んだり調べたり確認したりすること」を指します。そこには自分が目を通した資料から何らかの情報を得る、あるいは得た情報を生かして判断するという意味が含まれています。 そのため図書館で見ることができる雑誌や漫画など、娯楽関連のものは含まれません。持ち出しができない書籍や資料は「閲覧」の対象となります。

閲覧の英語は「read」

「閲覧」を英訳すると「read」になります。公文書などで形式ばった表現をしたい際に、「peruse」を使うこともあります。 ・I do not have the right to read that information. (私にはその情報を閲覧する権限を持っていません。) ・This material is reading exclusive use. (この資料は閲覧専用です。) このように図書館や公共の場で資料を「閲覧」する場合には、「read」を使うのが一般的です。

閲覧の類語とそれぞれの違い

「閲覧」は「じっくりと読む・調べる」という意味以外にも、「目を通す」というニュアンスで使われることがあります。そのためどんなニュアンスで「閲覧」を使うかによって、類語がとしてあげられる熟語が変わります。 ここでは「閲覧」の類語としてあげられることの多い熟語を、いくつか紹介します。

閲覧と閲読の違い

「閲覧」の類語として使用頻度が高いのが「閲読」で、「えつどく」と読みます。「閲覧」には「覧」という漢字が使われているため、「読み込む」というより「見る」「読む」というニュアンスが強いです。 しかし「閲読」では「読」という漢字を使用しており、書物や資料の内容を「じっくり読み込む」とより深い意味を持ちます。 そのため画集や写真集に「閲覧」を、文章量が多い書物や資料を「閲読」を使うのが一般的です。

閲覧と玩読の違い

「閲覧」の類語である「玩読」は、「がんどく」と読みます。「閲覧」にも書物や資料を時間をかけて読むという意味があるのですが、「玩読」よりは軽いニュアンスで使われます。 「玩読」には書物や資料に書かれた語彙や文章を吟味しながら、その意味を考察しつつ読むというニュアンスがあります。書かれている文章だけでなく、その時代背景や成り立ちに思いをはせながら読む際には「玩読」を使います。

閲覧と読むの違い

「閲覧」の類語として「読む」もあげられます。しかし、文章を「読む」ことと「閲覧」することはイコールではありません。 「読む」にはいくつかの意味がありますが、「閲覧」の類語として使われる場合には「文章を読んでいく」というものになります。つまり「文章を見ることで内容を知る」という意味で使われるのです。 「読む」は「閲覧」にようにコツコツと読み進めるのではなく、「見る」「目を通す」「確認する」という手軽なニュアンスで使う言葉です。

閲覧と観覧の違い

「閲覧」するものの対象には、画集や写真集も含まれます。そのため「閲覧」の類語として、「観覧」があがることもあるようです。 「観覧」は「かんらん」と読み、「見物する」「見て楽しむ」ことを意味します。そこには「閲覧」のように、調べる・確認するという要素はありません。そのため「宝物庫を観覧する」「大相撲の観覧席」という、楽しい場面に使われることが多いです。

閲覧と参照の違い

「閲覧」の類語としてあげられる「参照」は、「さんしょう」と読みます。「参照」には「考えを深めるために複数のものを照らし合わせて見る」という意味があるため、「閲覧」の類語として認識されることがあります。 しかし「閲覧」には一つの書物や資料を営々と読み込むというニュアンスがありますが、「参照」はいくつかのものと照らし合わせることを指すため使い方が異なります。

閲覧と確認の違い

「閲覧」には、地道に書物や資料を読むことで「確認する」という意味も含まれています。それもあり「閲覧」の類語として「確認」があがってくることが多いです。 しかし「確認」は、「はっきりと認める」「確かめる」という意味の言葉です。「閲覧」は書物や資料を読み進めることで考えを深めていきますが、「確認」は予想あるいは予測ができている事柄が正しいかどうかを確かめるという意味で使われるという違いがあります。

閲覧の使い方と例文

「閲覧」は「調べながら読み進める」という意味で使われることが多い言葉です。しかし近年はツイキャスやTwitter、Facebookを閲覧するという使われ方をしているようです。 ここでは一般的な「閲覧」の使い方と例文を、ニュアンスも含めて紹介します。

図書館で閲覧する

学生生活を経験した人にとってなじみ深いのは、図書館と関わる例文でしょう。 ・私が通う大学の図書館には閲覧室があります。 ・レポートを書くために、図書館で資料を閲覧してきます。 図書館は書籍の貸し出しをするだけの場所ではなく、読書したり調べ物をしながら書き物をするスペースも設けられています。図鑑など持ち運びが難しい重い本や入手が難しい初版本を閲覧できるところが多いこともあり、閲覧コーナーを設けているのが一般的なのでこの表現がよく使われます。

持ち出し不可のものを閲覧する

「閲覧」は、「許可」や「禁止」という言葉とセットで使われることも多いです。 ・この資料は持ち出しも複製も不可なので、資料室内で閲覧してください。 ・プロジェクトメンバー以外の社員が、部外秘資料を閲覧することを禁止します。 「閲覧」は持ち出し不可のものを見るために行う行為でもあるので、それを「許可」あるいは「禁止」するというニュアンスで使われることが多いです。

インターネットサイトなどを閲覧する

「閲覧」と聞くと書物や資料を連想する人が多いと思いますが、近年はインターネットサイトやツイキャス、Twitter、Facebookなどでも使われています。 ・時事ニュースを調べるため、インターネットサイトを閲覧しました。 ・悪質な詐欺グループがサイトの閲覧者を狙っています。 インターネットサイトやSNSに「閲覧」を用いる場合は、得た情報について自分なりに考えたりコミュニケーションをはかるというニュアンスがあることが前提です。

まとめ

耳なじみのある「閲覧」の意味や使い方について理解できましたか。 「閲覧」は「類語」が多い言葉の一つですが、それぞれの熟語と比較するとニュアンスが異なるのがわかります。特にビジネスシーンでは適切な言葉遣いが求められるので、「閲覧」を正しく使うよう日頃から意識してみてください。


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