不文律(ふぶんりつ)の意味や使い方・例文など紹介します!

ビジネス用語

2019年4月17日

どのような集団にも何らかの「不文律」は存在します。おれは社会人として集団の中で生きていくためには無視できない現実です。今回ビジキャリではこの「不文律」に着目し、似ている言葉との違いや具体的な使い方を例文もまじえて解説しますので参考にしてください。

不文律とは

ビジネスシーンやスポーツの世界で使用頻度が高い言葉に「不文律」があります。所属している組織の「不文律」を知らないことで、不利益を被った経験がある人もいることでしょう。 ここではまず、「不文律」の読み方と正しい意味について説明します。別な言い方も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

不文律の読み方は「ふぶんりつ」

「不文律」には、「不文」と「律」という2つの語句が使われています。「成文」の対義語である「不文」と、「法律」や「規律」などに使われる「律」によって成り立っている言葉です。 「不文律」の読み方は、「ふぶんりつ」となります。「不文律」の語源は定かではありませんが、昔から使われていることに間違いはありません。社会生活や組織運営に関わる場面でも、「不文律」の使用頻度が高いです。

不文律の意味は「暗黙の決まりごと」

「不文律」はいくつかの意味を持ちます。原則的には「文字や文章に書き表していない、暗黙の決まりごと」という意味で使われます。「明文化されていない法律」というニュアンスで、使用することもあります。 「不文律」は業界・企業・組織といった特定の集団において、秩序を保つために慣習的に守られている決まりごとと認識されています。そのため「不文律」を破ると、非難の対象になるのが一般的です。

不文律の類語

「不文律」には類語が複数あります。「暗黙の」という形容動詞の後に、「ルール」「決まり」「約束」という言葉が続くのが一般的です。また「掟」も類語の一つです。しかし、言い換える言葉によってニュアンスは異なります。 ここでは「不文律」とその類語について、ニュアンスの違いや使い方も含めて説明します。

不文律と暗黙のルール/決まり/約束の違い

「不文律」の類語として使われることが多いのが、「暗黙のルール」「暗黙の決まり」「暗黙の約束」という表現です。「不文律」は「明文化されていない決まりごと」という意味なので、チームや職場といった限定された範囲でも使われます。 一方の「暗黙のルール」「暗黙の決まり」「暗黙の約束」は、わざわざ文章にしたり口で説明しなくても守るべきものだというニュアンスで使われます。そのため公共の場でしてはいけないことや人として了解し合うべき決まりごとという意味が、「暗黙のルール」「暗黙の決まり」「暗黙の約束」には含まれます。

不文律と掟の違い

「文章化されていない決まりごと」という意味の「不文律」は、破ることで非難されることはあっても罰則を科されることはないものです。しかし「不文律」の類語としてあげられる「掟」になると、そのニュアンスが変わります。 「掟」は、「その行為に対しこうあるべきと定められた規則あるいは取り決め」という意味の言葉です。そのため「掟」を破ると、何らかのペナルティを与えられることが多いです。より強制力を求められる際に、「不文律」ではなく「掟」が使われると覚えておきましょう。

不文律の英語は「unwritten law/rule」

「不文律」を英訳すると「unwritten law/rule」となります。 ・There is an unwritten law an Imperial succession person is limited a man in Japan. (日本には皇位継承者は男性に限定されるという不文律があります。) ・There was an unwritten law which has to resign from the House of Lords to participate in a political party. (政党に参加するためには、貴族院を辞めなければならないという不文律がありました。) このように日本だけでなく、世界各国で「不文律」の英訳である「unwritten law/rule」という言葉が使われています。

不文律の具体例

組織に所属している限り、私たちは何らかの「不文律」に縛られているといっても過言ではありません。さらに「不文律」は、言われなくても守るべきであると認識されています。 そこで日常生活の中で「不文律」が使われることが多い状況について、具体例を紹介します。

具体例①野球やサッカーなどのスポーツの不文律

スポーツの世界には「不文律」が多いです。そこで人気スポーツである野球やサッカーの具体例を紹介しておきましょう。 野球の「不文律」として、「始球式ではバッターは必ず空振りする」「大量の得点差がついている試合では勝ちチームはバント・盗塁は行わない」などがあげられます。 一方のサッカーには、「自分が誰かを倒してしまったら必ず助け起こす」「試合終了後には対戦チームの選手とユニフォーム交換をする」といった「不文律」があります。

具体例②ビジネスシーンにおける不文律

「不文律」は、ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。業界や企業特有の「不文律」も多数存在します。 業界における具体例としては、出版業界の「不文律」として「単行本は3年を過ぎるまで文庫にしない。」があげられます。企業の場合は、「会社を退職した者に対し上司の許可なく仕事を発注してはいけない。」という使われ方をします。 この場合の「不文律」は、「慣習」と考えてもよいかもしれません。しかし「不文律」を破ることは、所属する組織を裏切る行為と認識されるので注意が必要です。

不文律の使い方と例文

「不文律」は、シーンによって使い方が異なります。「不文律を破る」「不文律を守る」「不文律がある」といった使い方が一般的です。 ここではそうした「不文律」の使い方と例文を、具体的に紹介します。正しい使い方を覚えて、日常生活の中で活用してみてください。

例文①不文律を破る

使用頻度が高い例文に「不文律を破る」があります。 ・取り組みで張り手をしてはいけないとい不文律を横綱が破りました。 ・不文律を破ることは、所属する集団の秩序を乱すことに他なりません。 このように「不文律を破る」という例文には、暗黙のルールを踏みにじる行為を非難する感情が含まれています。「不文律」の例文の中でも、よく見聞きするフレーズといえます。

例文②不運率を守る

「不文律を守る」という表現も、組織に所属していつ限りついて回るものです。 ・神事と位置付けられている大相撲では、土俵に女性をあげないという不文律を守っています。 ・芸人の世界では、先輩が後輩におごるという不文律を守ることで縦社会が成立しています。 「不文律を守る」という表現には、「暗黙のルール」というより「掟」に近いニュアンスがあるようです。破ってはならない決まりごとに対して使う言葉として覚えておきましょう。

例文③不文律がある

「不文律がある」という表現は、様々なシーンに登場します。 ・かつて海軍には「船長は艦と運命を共にすべき」という不文律がありました。 ・不文律があることで、スポーツの世界ではマナーと秩序が保たれているのです。 この例文を見ると、組織運営において「不文律がある」ことが前提であることがわかります。学校や企業、地域、社会には様々な「不文律がある」と理解する意味でも、覚えておいてほしい表現です。

まとめ

見聞きする頻度の高い「不文律」の正しい意味や使い方について、理解できましたか。 「不文律」は社会生活を送るにあたり、とても大切な役割を担っています。ビジネスシーンや地域生活で使われており、類語に置き換えるとニュアンスが変わる可能性もあります。「不文律」の使い方に自信がない時には、インターネットで例文を検索しニュアンスを確かめてみるのもおすすめです。


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