日本と異なる馳名商標

日本には著名商標というシステムがあります。日本全国に知られているブランド名やショップ名は、別分野の著作権にまで影響を及ぼします。 それに対して中国には馳名商標というシステムがあり、これが「良品計画」の裁判にも影響しました。 本来であれば著名な企業に類似する著作権は取得できません。しかし中国国内に出店しておらず、また知名度も低いブランドであれば取得できる状況です。中国はこの制度を用いて海外企業の権利を先回りして取得しています。

ヨネックスやクレヨンしんちゃんなども

早い者勝ちであるはずの商標登録ですが、中国では国内の知名度が重要視されていました。そのためまだ中国で認知されていないブランドが被害を被ってしまう場合もあります。 過去に起きた事例としては「クレヨンしんちゃん」や「ヨネックス」が中国進出前に、中国国内で商標権が取得されていました。 「クレヨンしんちゃん」に関しては最初は「良品計画」と同じく敗訴していますが、最終的には権利を認めさせることに成功しています。

今回の敗訴による無印良品の影響

この悪質ともいえる商標権の侵害に対して「良品計画」はどのような影響を受けてしまうのでしょうか。 損をするのは賠償金となる1000万円だけではありません。中国国内ですでに販売されている一部商品では「無印良品」の名前が使えなくなり、販売も滞ってしまいます。また「無印良品」のブランドイメージを模倣したショップも増えてきています。 中国に出店してから約10年の間に中間層から支持を受けてきた「無印良品」ですが、今後の中国展開は苦戦する可能性もあるでしょう。

中国の商標権に対する対策は?

他国とは違ったシステムを持った国だけに、それに対する対策も考えなくてはなりません。進出するよりも先に中国内の商標権を調査し、似通った商標登録がないか調べる必要もあるでしょう。 また第三者による商標登録を未然に防ぐため、速やかに権利化することも重要です。先に取得されてしまうと、その後に取り返すのは非常に難しくなります。 中国には数々の問題もありますが、人口も多く高度発展の最中にあるので、売り上げには他国以上に期待できます。