辟易(へきえき)の使い方・例文・類語などをわかりやすく解説!

ビジネス用語

2019年3月24日

「辟易」という言葉を文章で見かけたことはあると思います。この言葉の読み方をご存知ですか?また、この言葉の意味を知っている方は少ないと思います。 今回、ビジキャリでは「辟易」の意味を紹介すると共に、類語や使い方を解説します。これを機に日常会話でも実践してみてください。

辟易とは

「辟易」という言葉は読み方が難しくどう読めば良いか迷いやすいものです。意味についても知らない人にとっては見当がつきにくく、良い意味か悪い意味かということも判断ができません。しかし「辟易」は知っておくととても便利な言葉です。 以下では「辟易」の読み方と意味について解説していますのでぜひ参考にしてください。

辟易の読みは「へきえき」

「辟易」は「へきえき」と読みます。「辟」は「さける・しりごみする」、「易」は「変える」という意味です。「辟」「易」のどちらも訓読みはしません。 読み間違いに多いのは「へきしょう」「えきい」などです。「辟易」の読み方は「へきえき」しかなく、他の読み方は読み間違いですので注意しましょう。 また漢字は「壁」と書く間違いが頻繁に見られます。下に土がつかない方の「辟」と覚えておいてください。

辟易の意味は「うんざりする・嫌気が差す」

「辟易」の意味は「うんざりする・嫌気が差す」です。 「辟易」には本来2つの意味があります。ひとつは「相手の勢いに圧倒されて自分のしようと思ったことができなくなる」という意味、もうひとつは「同じような刺激が何度となく繰り返し感じられてもううんざりだという気持ちを抱くこと」です。 現代では「辟易」を主に後者の意味で使っているため「うんざりする・嫌気が差す」が「辟易」の意味として知られています。

辟易の英語・類語・対義語

「辟易」という言葉の意味は「うんざりする・嫌気が差す」と説明しました。しかし人間の感情は多様でうんざりや嫌気にもたくさんの種類があります。 以下では「辟易」の英語表現や類語・対義語についてご紹介します。「辟易」に関連する言葉のニュアンスからどんな風にうんざりしたり嫌気が差したりすることを「辟易」と言うのか考えてみてください。

「辟易する」の英語は「be bored ・be fed up」

「辟易する」を英語にすると「be bored 」「be fed up」です。 ・I'm bored. (退屈でたまらない=暇にうんざりして辟易している) ・I'm fed up with his complaints. (彼の愚痴には辟易する) 「be bored」のboredとはbear(耐える)の過去形で「うんざりした・退屈した」という意味、「be fed up」のfedはfeed(供給する)の過去形で「be fed up」は「うんざりする」という意味になります。

辟易の類語は「倦厭」

「辟易」の類語は「倦厭(けんえん)」です。 ・彼の長い話にはみんな辟易としていて、次第に彼を倦厭する人が多くなった 「倦厭」とは「かかわることを嫌って人や物事を避ける」という意味です。一見「辟易」とはニュアンスが異なるようにも感じますが、「倦厭」も相手や物事にうんざりして嫌気が差した結果、それを嫌って避けるようになります。 つまり「倦厭」とは「辟易」したことによって起こる感情や現象ということとなり、「辟易」の類語と言えるのです。

辟易の対義語は「熱中、夢中」

「辟易」と反対の意味を持つ言葉は「熱中・夢中」などです。 ・最近の彼は自分の仕事に熱中している。 ・課長の話はとても楽しく勉強にもなるのでみんなが夢中で聞いている。 「熱中」とは人や物事に気持ちを集中させること、「夢中」とは人や物事に心を奪われることです。どちらも相手や物事に対して積極的に接する状況を表すことから、人やものごとにうんざりして避けたがる「辟易」の対義語と言えます。

辟易の使い方と例文

「辟易」という言葉はそれだけでもいかに自分や誰かがうんざりして、嫌気が差していることがわかります。しかし日常の会話やビジネスシーンで「辟易」が持つ意味を相手に正しく伝えるためには「辟易」の使い方を知っておくことが大切です。 以下では「辟易する」と「辟易とする」や、そのほかの「辟易」の使い方を具体的な例文と一緒に解説します。

辟易する

「辟易」と感じてうんざりすることを会話の中で伝えたいときは「辟易する」と言います。 ・彼女は毎回図々しいことを希望するのでそのたびに迷惑して辟易する。 この例文の「辟易する」は「辟易」の意味の中でも「うんざりする」という心情が強いものです。度重なる相手の要求にほとほと困り果て、うんざりとする様子を「辟易する」で表します。 ・私は外に出ようとしたが、彼が勢い良く扉から入ってきたので思わず辟易することになった。 この例文で使われている「辟易する」は「相手の勢いに思わず尻込みする」という意味です。この意味の「辟易」には「相手を恐れて道をあける」という状況を表す意味もあります。相手の勢いに思わず一歩引いてしまう様子です。

辟易とする

「辟易」という気持ちになることを「辟易とする」と表現するのは文法上では間違いで正しくは「辟易する」です。しかし日常の会話では「辟易とする」という表現が使われることも多く、徐々に違和感の少ない言葉となりつつあります。 ・彼女は毎回図々しいことを希望するのでそのたびに迷惑して辟易とする。 ・私は外に出ようとしたが、彼が勢い良く扉から入ってきたので思わず辟易とすることになった。 この例文はひとつ前の見出しで紹介した「辟易する」に「と」という助詞を足しただけのものです。一般的にも使われている「辟易とする」を用いているため目立った違和感はないと感じる人が多いでしょう。

そのほかの使い方

「辟易」は「辟易する」以外にも「辟易した」「辟易せずにはいられない」などと使うこともあります。 ・私は取引先の度重なるミスに辟易した。 ・課長は彼をひいきにしているが、これまでの彼の所業を知れば辟易せずにはいられないだろう。 「辟易した」とは「辟易する」の過去形で、すでに辟易し終わった状態あるいは今まさに辟易している最中です。「辟易せずにはいられない」とはその人や物事に思い入れがあり、辟易をしたくない場合でも辟易しないわけにはいかなくなるという意味の言い方です。 このように「辟易」は後に来る言葉で細かなニュアンスが変わります。

まとめ

「辟易」は一見難しく感じる言葉ですが、実は多くの人が日々感じている「うんざり・嫌気が差す」という気持ちを表します。今回「辟易」について知ったことを日頃の会話に活かしてみましょう。 「もううんざり、嫌気が差す」と感じたときにその気持ちを「辟易」で表してみてください。きっとこれまで使っていた「うんざり」よりも自分の気持ちを的確に表すことができます。


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