HPの買収が成立した際は提携解消の見込み

キヤノンの御手洗富士夫(みたらいふじお)会長は、ゼロックスによるHPの買収が成立した際は提携を解消する考えがあることを明らかにしました。 キヤノンとHPは30年以上に渡って提携しており、キヤノンの売上の14%はHPへの部品供給によるものです。キヤノンの動きは大口の取引先であるHPと、競合するゼロックスの買収をけん制する動きではないかと見られています。 キヤノンがHPへの部品供給を停止した場合、HPは新たに調達先を探さなければならず、同社のパソコン関連事業にとって大きな痛手となります。

株価は続伸

こうしたキヤノンの動きに対し市場も反応し、4日の2,737円から5日は2,759円と小幅に上げ続伸する動きを見せていました。 これは、今月25日の日経平均暴落前の価格を維持しながらの上昇ですが、キヤノンの御手洗富士夫会長の「ゼロックスとHPの買収成立の可能性は低く、あくまでも仮定の話」との発言もあり、6日には2,662円まで下げています。

複数企業への影響は必至か

ゼロックスは、買収が成立後に自社が保有する富士ゼロックスの株式25%(約23億ドル)を、富士フィルムホールディングスに売却する方針を発表しています。 また、キヤノンがHPへの部品供給を停止した場合、新たな部品調達先として米国はじめ日本企業の中からも同社との提携を進める動きが出ることが予想され、本件買収の成否による複数企業への影響は必至であるといえます。