水戸事件を解説!TBSドラマのモチーフになった差別事件を解説します

経済

2019年10月15日

社会的弱者である知的障害者を巡る事件の中でも「水戸事件」は悪質な事件でした。テレビドラマのモチーフにもなりました。今回ビズキャリオンラインではこの「水戸事件」をとりあげます。地元の名士でとおっていた社長の暴かれた真の姿や裁判の模様に迫ります。

1分でわかる水戸事件

水戸事件

  • 障害者雇用に熱心だった会社で助成金の不正受給が発覚
  • 関連した捜査で社長が従業員に虐待・強姦していたことが判明
  • 加害者への判決が甘く、被害者を支援する団体で逮捕者が出た

「水戸事件」は1995年に茨城県水戸市で発覚した事件です。ある会社で障害者雇用の助成金の不正受給が明らかとなり、さらには社長が障害のある従業員を虐待、強姦していたことが判明しました。 社長は逮捕後に有罪となりましたが、量刑の軽さには疑問が出ました。被害者の支援団体の一部が判決に憤り、社長に詰め寄った際には逮捕者も出てしまいました。

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水戸事件の概要

暴力

「水戸事件」は茨城県水戸市にある会社社長が、助成金の不正受給とともに、知的障害者に対する暴行・強姦を行った事件です。 事件の概要と問題の起こった会社の実情、社長が逮捕に至った経緯についてご紹介していきます。

茨城県水戸市内の会社で起きた事件

1995年10月に茨城県水戸市のダンボール加工業社長が詐欺の疑いで逮捕されました。 この社長の経営する有限会社アカス紙器には、国から障害者の雇用に対する助成金が支給されていました。ところが実際には障害者の従業員へは賃金が未払いで、助成金を着服していたことが逮捕の理由でした。 アカス紙器社長の逮捕後、捜査を進めると障害者への賃金未払いだけでなく、暴行や虐待の事実が出てきたことから事件が発覚しました。

アカス紙器は知的障害者を積極的に雇用

有限会社アカス紙器は当時としては珍しく、知的障害者を積極的に雇用している会社でした。 1990年代前後は社会の知的障害者に対する理解と認知度が低く、障害者本人が希望しても就職は困難でした。そんな中でアカス紙器は率先して障害者を雇い入れ、従業員として会社の寮にも住まわせていました。 アカス紙器は「水戸事件」が発覚するまでは、知的障害者を雇用する貴重な会社として障害者の家族らから感謝されていたそうです。

助成金の不正受給で社長が逮捕された

有限会社アカス紙器は社会福祉に貢献する会社として知られていましたが、実態は異なりました。 日本では知的障害者など、なんらかのハンデのせいで就職が困難な人を支援するため、対象の従業員を雇用する会社に対して「特定求職者雇用開発助成金」が出ることになっています。これは障害を抱えた従業員の賃金の一部を国が負担する制度です。 アカス紙器社長は障害者雇用で助成金を受け取っておきながら、障害のある従業員に賃金をほとんど支払っていなかったのです。そのため詐欺容疑でアカス紙器社長が逮捕されました。

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