「糸を引く」の使い方

「糸を引く」を正しく使うためには、対象を明確に定めておく必要があります。人、状況、物体のどれを対象にするかにより使い方も異なるからです。 次の見出しから「糸を引く」の正確な使い方を実際に例文を見ながら解説していきます。

「糸を引く」の例文

「糸を引く」を使った例文として、以下のようなものが挙げられます。 ・この事件の裏側には、糸を引いている何者かの存在があるに違いない。 ここでの「糸を引く」は、「人」に対して使ったケースであり、刑事から犯人へ向けて使われた例文です。 ・先週こじらせてしまった風邪が糸を引いていて、調子が良くない。 こちらは「糸を引く」を、「状況」に対して使用した例です。単純に「風邪が治らない」と表現してもいいのですが、そちらよりも長い間調子が良くない状態を示しています。日常生活において「糸を引く」を一番使いやすいのはこの〝状況〟に対して使った場合でしょう。 ・ボールが糸を引くような弧を描いて、ライトスタンドに飛び込んでいった。 この例文は「糸を引く」を「物体」に対して使った例です。この場合は、ボールが飛んでいく様子を「糸を引くような」と形容しているのです。上の2つの例文と違う点としては、慣用句としての使い方ではない点が挙げられます。「かき混ぜた納豆のねばねばが、長い糸を引いている』というように使った場合も「糸を引く」を、この例文と同じように「物体」に対して使ったケースとなります。

「糸を引く」の類語と英語

(画像:Unsplash

「糸を引く」には、どんな類語があるのでしょうか。 ここでは、いくつかの類語と共に「糸を引く」の英語表現についても解説します。

「糸を引く」の類語は「長引く」「影で操る」

「糸を引く」の類語として挙げられるのは「長引く」「影で操る」などです。1つずつ見ていきましょう。 ・「長引く」 「長引く」は、「状況の進みが遅くてなかなか終わらない」ことや「物事の終了までの時間が延長されてしまう」ことを指します。また、この類語は「手間取る」などへの言い換えも可能です。「糸を引く」が「ある事柄や状態の影響が長く残る」ことを意味しているので、この言葉も類語として適当であると言えるのです。 ・「影で操る」 こちらは、「糸を引く」が「裏で人や物事を操る」ことから、類語として分類できる表現です。「糸を引く」をよりくだけた表現にした言葉といえます。言い換えを行うとすれば、「画策(かくさく)」「暗躍(あんやく)」になります。 です。