「申し伝えます」の意味は「伝言する」

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「承知いたしました。○○には、そのように申し伝えます」 こんな感じで、ビジネスシーンには必ず登場する表現、「申し伝えます」。 ご存知の通り、「伝言する」という意味ですが、これは敬語の一つ、謙譲語に当たる表現です。 うっかり使うと、取引先から怪訝な表情で見られたり、電話の先から絶句する空気が伝わってきたりと、慎重に扱わなければならない表現です。 でも大丈夫。「申し伝えます」の正しい意味と、敬語の基本をマスターすれば、TPOを誤ることはありません。 この記事では、「申し伝えます」の正しい使い方や類語、そして英語表現まで、さまざまな角度から「申し伝えます」を解説します。

「申し伝えます」は正しい謙譲語

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そもそも「申し伝えます」は、正しい謙譲語なのか、確認してみましょう。 そのためには「申す」という言葉の意味を正しく理解しなくてはいけません。 そこで「申」という漢字の字源にさかのぼって考えてみましょう。 「申」という漢字は、象形文字です。もとは「稲妻」の形から生まれました。そこから「伸びる」「神」という意味と文字が生まれ、神様の前で祈ることから、「申す」という謙譲のニュアンスを持つ言葉が生まれることになります。 つまり「申す」という言葉は、人が神に祈るように、目下の人間が目上の人間に話しをすることを意味するのです。 たとえば「申し上げる」という表現がありますが、この「上げる」という部分が無くても、元々「上げる」というニュアンスを含む言葉だということがおわかりいただけると思います。 「申し伝えます」は、謙譲語の「申す」に「伝える」という普通語が加えられた表現で、完全に正しい謙譲表現と言えます。

「お伝えします」は誤り

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「申し伝えます」と似た表現に「お伝えします」というものがあります。 「お伝えします」も、正しい敬語表現ですが、これは「謙譲語」ではなく、「丁寧語」と呼ばれるものです。 つまり「申し伝えます」と同じシチュエーションで「お伝えします」は使えません。 取引先からの電話に「承知いたしました。社長にはそうお伝えします」と答えたら、先方はどう思うでしょうか? これは、誤りですね。 あなたの会社の社長は、あなたの身内と考えられます。したがって、お取引先様にとっては、あなたも社長も、「目下の人間」ととらえなければなりません。 この場合も、正しい謙譲語を使う必要があります。「承知いたしました。社長にはそう申し伝えます」が正しい表現です。

「申し伝えます」の正しい使い方と例文3つ

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ここでは、「申し伝えます」の正しい使い方と例文を紹介します。 例文を読めば、さらにその言葉の持つニュアンスが実感できます。