富士フィルムが富士ゼロックスの株25%を取得。米ゼロックスの買収は断念

経済

2019年11月6日

富士フィルムは11月初旬に、米ゼロックスが保有する富士ゼロックスの株式25%を取得すると発表しました。富士フィルムが米ゼロックスに支払う取得総額は23億ドル(日本円で約2530億円)といわれています。米ゼロックスと争っていた統合合意破棄による損害賠償請求は取り下げるとし、米ゼロックスの保有株式と関連持ち分を取得します。

富士フィルムが23億ドルで富士ゼロックスの株25%を取得へ

ニュースの要点

  • 富士フィルムが米ゼロックスと合併
  • 米ゼロックスの経営陣交代で合併は白紙に
  • 富士フィルムが富士ゼロックスを完全子会社化

米・ゼロックスは株式売却により合弁を解消

11月5日、東京都内で開かれた記者会見で古森重隆会長は「富士ゼロックスを完全子会社にする」と、発表しました。 同社は、米ゼロックスの株50.1%を取得し2019年1月に経営統合することで一旦合意していましたが、米ゼロックスが株主からの反対を理由に合併を解消します。そのため富士フィルムは同社が保有する富士ゼロックス株25%を11月上旬に取得し完全子会社化する方針を固めました。

富士ゼロックスは富士フィルムの完全子会社化

富士フィルムは、米ゼロックスから同社が保有する富士ゼロックスの株25%を取得し完全子会社化すると発表しました。 富士ゼロックスは、米ゼロックス以外の新たなOEM(相手先ブランドによる生産)先の拡大により事業成長と社内体制の改革によってドキュメント周辺領域での展開を加速すると発表しています。同社の2024年度の売上目標は1500億円と見込んでいます。

富士フィルムは米・ゼロックスの買収を断念する形に

昨年の1月、富士フィルムは米ゼロックスの株式50.1%を取得し経営統合することで合意したと発表しましたが、アクティビスト(物言う株主)が富士フィルムの統合に反対します。 そのため米ゼロックスは富士フィルムの合意を2018年5月に一方的に破棄します。これにより富士フィルムは同社に対する買収を断念し、同時に損害賠償訴訟を起こしました。

2018年1月にゼロックスと買収契約の合意

富士フィルムの2018年度の業績は好調でした。しかし、精力的に進めていた米ゼロックスとの合併がなかなか進まず、助野健司COO(最高執行責任者)は「双方の全会一致で決めた契約の執行」を求めました。 昨年1月、富士ゼロックスは米ゼロックス保有株50.1%を取得し、富士ゼロックスと経営統合することを発表していました。 しかし米ゼロックス株主の著名な投資家であるカール・アイカーは「新たな出資がない」としてこれに反対します。

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