表に出てきた金与正の影響が大きく

南北共同連絡事務所の爆破は、金与正第1副部長の指示だったといわれています。金与正第1副部長は金正恩委員長の3つ年下の妹です。 金与正第1副部長は金正恩委員長にもっとも近い側近で、外交では金正恩委員長の代理を務めるなど、他の人材とは別格の扱いを受けています。 金与正第1副部長は韓国政府ならびに文在寅大統領を厳しく非難しており、今回の事件でも金与正第1副部長の影響が極めて強いようです。

韓国側は強い不快感も

韓国大統領府は16日の記者会見で、南北共同連絡事務所の爆破を強く批判しました。このまま状況が悪化しすれば、軍事的対応も視野に入れるとしています。 また韓国大統領府の17日の記者会見では、金与正第1副部長を名指しして強い不快感を表しました。金与正第1副部長は連日のように韓国政府を酷評し続けており、韓国大統領府が反発した形です。 こういった韓国との関係を悪化させる北朝鮮の行動の背景には、北朝鮮国内の規律引き締めを図る狙いがあると見られています。

金正恩の後継者とされる金与正

金正恩委員長は4月頃から5月にかけて公の場に姿を見せず、金与正第1副部長が代わりに公務を務めました。金正恩委員長の真意は不明ですが、金与正第1副部長が代理を任されるほど金正恩委員長に信頼されているのは事実です。

韓国と歩み寄るつもりはない金与正

金与正第1副部長は、韓国政府が板門店宣言よりも親米協調路線を重視した結果、北朝鮮と韓国の間に不必要な摩擦を生んでいると批判しています。北朝鮮と韓国の関係悪化は、あくまでも韓国に責任があるというのが金与正第1副部長の主張です。 韓国の文在寅大統領は15日の発表で、緊張緩和と対話を促していますが、北朝鮮は韓国の特使派遣も拒否しています。 南北共同連絡事務所の爆破を含めて、韓国への強硬姿勢は金与正第1副部長の指示によるものと考えて間違いありません。金与正第1副部長が考えを変えない限り、北朝鮮と韓国の関係はこじれていくことでしょう。