菅総理の“偶像”化で解散・総選挙の“顔”づくりをした政治の「呪術」

以下、直近の取材・調査をもとに、「ポスト安倍と解散・総選挙」に関する“密談”を推察してみよう。国家行政者である政府閣僚を民間企業の経営幹部とごっちゃにしている麻生太郎氏に倣って、会社の肩書にすると解りやすいかもしれない。 《安倍社長と麻生副社長、細田専務、二階専務ら“アベトモ”各氏が、米国の意向に忖度しつつ、「次期総理」と「解散・総選挙」について協議》 《密室で、仲間内には“ものわかり”のよい菅官房長官を総理にしようと内定。岸田常務には「次の機会」を言い含めて、今回は端役を演じるよう要請》 《主要派閥にとっては“外様”の石破常務には、蚊帳の外で議論に没頭してもらえば、演出したい“党内討議”の名脇役として「渡りに舟」となるから、勝手に泳がせて巧く利用》 《ネタは小間切れにし、各人の番記者に撒き散らして新首相の評判を盛り上げ、国民をいつものように洗脳》 アベトモ諸氏は「今なら勝てる」と考え、前述の2人の“部長”にアドバルーンをあげさせる一方で、“新社長”に“華”を持たせて息を吹き込んだのである。その結果、動画SNS「TikTok」でも「菅さんカワイイ!」といった投稿がバズり、みごとに「選挙の顔」づくりは成功した。一方、担がれた本人は、実は「仮に来秋でも、いける」と考えている。 つまり、菅首相を“偶像”化したイメージ操作は、メディアを使った演出であり、それは国民にかけられた「呪術」なのだ。目的は、次期総選挙における自民党政治の「延命と大勝」である。

藤野光太郎 (編集者・ライター) 1980年代以降、近代・事件・賭博・エネルギー・貿易・基地・食品・薬などの動きを月刊誌・週刊誌・専門誌で企画編集・取材執筆。最近では「プレジデント」「ビジネスジャーナル」などの本誌やネットメディアでも活動中。