HISから始まったユニゾTOB、フォートレス・ブラックストーンが参入した今後の行方は?

経済

2019年11月16日

HISはホテル事業拡大のためユニゾHDにTOBを仕掛けました。しかし交渉は難航し敵対的TOBに発展、フォートレスに新たなTOBを入札し、これによってHISは撤退します。さらにユニゾHDはフォートレスを使い捨てるようにブラックストーンともTOB交渉を始めました。ビズキャリでは今回のTOBの全貌に迫ります。

ユニゾホールディングスのTOBに注目が集まる

ユニゾTOBをめぐって次々と入れ替わるプレーヤー・本当の勝者は誰

  • HISの強引な手法が裏目に、敵対的TOBに発展
  • ホワイトナイト・米フォートレスを使い捨てたユニゾHD
  • ブラックストーンの参入・ユニゾのありえない要求で混迷するTOB

ユニゾホールディングス

ユニゾHDは国内外に賃貸オフィスなど不動産事業を展開する一方、日本全国にホテル事業を進め全国に24 店舗、客室数5,422室を稼働させています。 10月11日現在の実態純資産2,627億4,000万円、現時点の一株当たりの株価は不動産含み益からすると割安といわれています。

東証一部で不動産・ホテル業を中心

ユニゾHDは大商不動産として設立し、2015年に今の社名になりました。当初は不動産事業のみでしたが、1977年からホテル事業に参入し2009年に東証2部に上場します。 2011年、東証1部に昇格後は不動産事業を中心に業績を伸ばしていますが、2018年度の企業実績は不動産事業、ホテル事業共に物件の売却が影響し減収減益となっています。 現在は不動産事業とホテル事業の売上高の割合はおよそ7対3といったところです。

HISが敵対TOBを始めた

ホテル・オフィス賃貸事業の大手ユニゾホールディングス(ユニゾHD)に対して、旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は7月11日にTOB(株式公開買付)を実施すると発表しました。 HISはユニゾHD株の所有率を45%まで高め、事実上の傘下に収めることで自社のホテル事業拡大を進めつもりでした。 これに対しユニゾ側はHISのTOBは一方的であり提携は出来ないと反対します。HISはこの回答を受け入れず敵対的TOBを実施します。

HISによる敵対TOB

HISは好調なホテル事業を狙ってTOBを仕掛けてきました。HISは自社でもホテル事業を展開しており、ユニゾが運営する24店舗のホテルを使って更なる拡大を狙ったのです。

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