業績悪化で上場以来初の赤字

大戸屋の2019年度の業績は売上高が245億円、本業の利益を示す営業利益は6億円の赤字、親会社株主に帰属する当期純利益も11億円の赤字となり、上場以来初の赤字となっています。 こうした業績悪化の原因には深刻な客離れがあります。 大戸屋は2014年度以降は既存店客数が前年度比で100%を下回り続けているため、6年以上も継続的に客離れが生じていることになります。その一方で、客単価は前年度比で100%を上回る年度も多いため、大戸屋による値上げがこうした客離れの原因となっている可能性があります。

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大戸屋は業績悪化を受けて、中期経営計画を策定し、大戸屋の新業態である「燦々三かみの」の積極展開や、Ubereatsや出前館などとの提携によるデリバリー・テイクアウトの強化、冷凍食品の通販・ECサイトによる外販事業の立ち上げを計画しています。 こうした施策を確実に遂行していくためにも外部提携先を模索している段階です。

数多くの飲食店を持つコロワイド

コロワイドはこれまで数多くのM&Aを行い、様々な業態の飲食店を子会社とし、業績を改善させることで成長してきました。今回の大戸屋に対してもコロワイドはセントラルキッチン方式の導入による業績改善を期待しています。

飲食店のM&Aを繰り返してきた歴史

コロワイドは2002年に平成フードサービスを買収して以来、2019年までの18年間で17件にも及ぶM&Aを繰り返してきた歴史があります。 その中には、回転すしチェーン大手のカッパ寿司を運営するカッパ・クリエイトや牛角などを運営するレインズインターナショナル、フレッシュネスバーガーなどが含まれており、様々な業態の飲食店をM&Aの対象としていることが分かります。 しかしながら、その一方で2017年度以降は売上が減少傾向にあり、大戸屋の買収により売上を向上させる狙いが見えます。