世界の大物政治家がグレタさんを恐れる理由

各国の大物政治家達がグレタさんを恐れる理由としては、やはりその影響力の大きさがあるだろう。 2018年9月、母国スウェーデンの国会前でたった一人で座り込みを始めたグレタさんであるが、「私達の未来が燃えているのに、大人達は何もしてない」という訴えが、それまで漠然と将来への不安を抱えていた若者達の心に火をつけた。 昨年9月には、国連総会に合わせて世界各国で約760万人がデモや集会等に参加したのだ。 グレタさんら若者達の声は世界経済も変えつつある。 温暖化への危機意識の高まりが、パリ協定以降の「脱炭素」の流れを加速させているのだ。

再生可能エネルギーが批判の理由か

国の政府系投資ファンド、銀行、保険会社などが、石油や石炭などのCO2を排出する化石燃料関連産業からの投資の引き上げ(ダイベストメント)を行っている。 また近年、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、技術や経済性が飛躍的に向上しており、特にアジアやアフリカなど途上国・新興国で普及が進んでいる。 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によれば、2018年の時点で世界の発電容量の3分の1が再エネ由来となったという。世界的な大企業も次々と自社の使用する電力を再エネに切り替えており、グーグルやアップルは既に再エネ100%を実現している。 だからこそ、石油・石炭産業を支持基盤とするトランプ大統領や、自国の最大の輸出品が石油や天然ガスであるプーチン大統領は、グレタさんの言動に神経を尖らしているのだろう。

グレタさんを否定することは賢明ではない?

台風や水害、干ばつなどの異常気象が猛威を奮ってことからも、温暖化の脅威が既に現実のものとなっていることは多くの人々が認めざるを得ない現実だろう。 グレタさんは毎度、その演説やインタビューで強調することは、「政治家は科学者の警告を聞け」というもの。 そして、温暖化の権威とされる科学者達も、グレタさんら若者達の行動を支持する声明をまとめているのだ。 皮肉なことであるが、政治家達がグレタさんに否定的な言動をすればする程、科学的な事実を無視して既得利権にしがみついていることが、明らかになってしまうのである。