国際地質科学連合により取り決められた

地質学の国際協力機関である国際地質科学連合はこれまで空白だった新生代第四紀更新世の区分として、千葉県の地層に由来するチバニアンを認定しました。地球史の地質時代年表に日本の地名が採用されるのはこれが初となります。

最も信ぴょう性のある証拠を持つ場所の名前が用いられる

「国際標準模式地(GSSP)」とは、地球史の時代区分に照らし合わせて、地球上でその時代の特色を最も反映した地層のことをいいます。「国際標準模式地」に選定される要件はおおよそ以下の5つです。 ・「国際標準模式地」候補の地名が明確であること ・候補地の正確な位置と保全状態 ・2つの指標で年代が特定できること ・候補地選定の経緯に透明性があること ・科学雑誌等に取り上げられていること これらをクリアしたうえで国際地質科学連合などの審査を経て、時代を区分する基準に相応しい信頼性のある「国際標準模式地」として認定されます。認定後は候補地の地名に由来する時代区分が世界的に採用されます。

磁場の逆転が主な争点

チバニアンの認定で重視されたのは新生代第四紀更新世の前期と中期の間に起こった地質学上の磁場の逆転(この時代に地球磁場が南北逆転して現在の形となった)が候補地で確認できるかどうかでした。 今回候補地となっていた千葉県市原市養老渓谷の地層には磁石性鉱物が多数含まれているため磁場の逆転の証明が容易であり、時代の特定をしやすい花粉や化石といったものが発見されていたことが決め手となりました。 チバニアンの申請にあたっては茨城大学を中心とした専門家のチームが研究に取り組み、豊富かつ高精細なデータを提出していました。